2 . 調理済み食品を急冷することや高温保存することが予防になる。
が正解です。
ウェルシュ菌は土壌、水、ヒト・動物の腸内など自然界に広く存在する細菌です。
汚染された食品などを介して体内に取り込まれ、腸で増殖して毒素を産生した時に食中毒が起こります。
主な症状は腹痛、下痢で、一般に軽症ですむことが多いです。
ウェルシュ菌に汚染されやすいのは、食肉、野菜、魚介です。
空気を嫌うため、鍋に入ったカレーやシチューなど煮込み料理の奥など、空気に触れない部分で増殖します。
一度芽胞を作ると、加熱しても死滅しないため、大量に作って翌日に再加熱しながら食べるようなカレーやシチューで、食中毒が起こりやすくなっています。
ウェルシュ菌による食中毒を防ぐには、ウェルシュ菌が増殖しやすい温度(20~50℃くらい)で長時間保管しないことが大切です。
急速に冷やすか、高温のまま保存する、小分けしてなるべく空気にさらすことが、食中毒の予防につながります。
できれば、調理後は早めに食べるのが好ましいことは言うまでもありません。
(1)× 芽胞ができてしまってからは、いくら再加熱しても殺菌することはできません。
(3)× 感染から6~18時間で発症すると言われます。食事から24時間以内に発症することがほとんどです。
(4)× 給食病と呼ばれ、大量調理された食事を介して大規模な集団食中毒を起こすことがあります。