調理師の過去問
平成24年度
食文化概論 問3

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問題

調理師試験 平成24年度 食文化概論 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

料理様式の一つである精進料理に関する記述について、正しいものを一つ次の中から選びなさい。
  • 奈良時代に唐から伝わった饗応(きょうおう)料理である。
  • 宮廷料理が庶民の料理として発展したものである。
  • 鎌倉時代に禅宗と共に発達したものである。
  • 茶の湯の影響を受けて完成したものである。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は(3)です。

精進料理は、禅宗と共に発達しました。

(1)の饗応料理は、本膳料理とも言われ、おもてなしの料理です。

(2)の宮廷料理が庶民の料理として発展したものとして、確立されたものはありません。

(4)の茶の湯の影響を受けて完成したのは、懐石料理です。

精進料理、饗応料理、懐石料理の3つの違いは、整理して覚えておきましょう。

参考になった数177

02

料理様式に関する記述と精進料理の特徴ついては、以下の通りです。

1.奈良時代に唐から伝わった饗応料理である。(×)
  本膳料理のことで、儀式用日本料理の基本となっています。室町時代に武家社会の饗応食となり、江戸時代に簡略化され農村まで広がりました。

2.宮廷料理が庶民の料理として発展したものである。(×)
  フランス料理や沖縄料理などが当てはまります。

3.鎌倉時代に禅宗と共に発達したものである。(○)
  仏教の教えから殺生を避け、野菜や豆など植物性の食材を使った料理です。曹洞宗の道元が鎌倉時代に仏教の修行で渡った宋で学んだことを帰国後にまとめた「典座経典」などから永平寺流の精進料理が生まれ、これが発達していったといわれています。

4.茶の湯の影響を受けて完成したものである。(×)
  茶の湯で来客をもてなすための料理が、懐石料理です。通常は茶の湯の席でお茶をいただく前に出されます。お酒を楽しむための会席料理とは異なり、禅宗と茶道の影響を強く受け、厳しい作法があります。

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03

正解は 3 です。

精進料理は、鎌倉時代に曹洞宗の道元が伝えたものです。禅宗の戒律をもとにしていますので、生臭もの(肉や魚介類)を使わずに、野菜や豆腐などの植物性の食品のみで作られます。銘々膳を使用します。

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04

正解は3です。

× 1.饗応料理はおもてなしの料理のことです。

× 2.修行僧が精進する際にとる粗食がもとです。

× 4.茶の湯の影響を受けて完成したのは懐石料理です。

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