調理師の過去問
平成23年度
公衆衛生学 問14

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問題

調理師試験 平成23年度 公衆衛生学 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

生活習慣病に関する記述について、正しいものを一つ次の中から選びなさい。
※疾病や死亡率などに関する情報は年々変化していますので、最新の情報を参照するようにしてください。
 この設問は、平成23年(2011年)に出題されたものです。
  • 心疾患による死亡は増えており、最近では全死亡率の約 60%を占めている。
  • 平成 19 年の国民健康・栄養調査の結果では、糖尿病が強く疑われる人と可能性を否定できない人を合わせると約 220 万人である。
  • 喫煙しなければ、肺がんにかかることはない。
  • がんの年齢調整死亡率は、部位別では、胃がんが減少し、女性の乳房がんが増加している。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は(4)です。

(1)日本人の死因の1位は、悪性新生物(がん)です。なので、心疾患で60%を占めていることはありません。

(2)糖尿病が強く疑われる人と可能性を否定できない人を合わせると約2400万人です。

(3)喫煙のほかに、大気汚染なども肺がんの原因です。

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02

正解は(4)です。

生活習慣病とは、高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満などを代表とするもので、食習慣や運動習慣、嗜好などの生活習慣が影響して発症する疾患群の総称です。

(1)誤りです。死因別の死亡率は、悪性新生物が最も高く(28%)、次に心疾患(15%)、肺炎(9%)、脳血管疾患(9%)と続きます。

(2)誤りです。平成19年の国民健康・栄養調査の結果では、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、可能性を否定できない人は約1320人であり、合わせると約2210万人です。

(3)誤りです。喫煙非喫煙に関わらず、肺がんにかかる確率は一定です。しかし、喫煙習慣が肺がんの主な原因であり、リスクを増幅させることが研究によって明らかになっています。

(4)正解です。がんの年齢調整死亡率は、部位別では胃がん、子宮がんが減少し、肺がん、大腸がん、女性の乳房がんが増加しています。

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03

正解は 4 です。

 死因と有所見率の一位から三位程度は常に最新のものを頭に入れておくようにしておくと良いです。稀に順位が入れ替わるからです。
 
 死因(平成26年度)
 1位 悪性新生物
 2位 心疾患
 3位 肺炎

 有所見率(平成22年度)
 1位 血中脂質
 2位 肝機能
 3位 血圧

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04

(4)がんの年齢調整死亡率は、部位別では、胃がんが減少し、女性の乳房がんが増加している。

が正解です。

部位別の「がんの年齢調整死亡率」の推移を見ると、「胃がん」の死亡率が大きく減少し続けているのが特徴的です。

しかし、ほかのがんの年齢調整死亡率は、横ばい状態、または増加傾向にあります。

女性の年齢調整死亡率では、子宮がんも減少傾向にありますが、乳がんは年々増加しているのが特徴的です。

(1)× 心疾患だけで死因の60%を占めることは、まずありません。最も多いがんで28%程度です。

平成23年以降の日本人の主な死因

1位 がん 30%弱
2位 心疾患 15%前後
3位 肺炎 10%弱
4位 脳血管疾患 10%弱
5位以下 老衰・不慮の事故など… 


※死因の順位を問われる問題が出ることがあります。今後、順位は入れ替わることがあるので、最新の死因TOP3はチェックしておきましょう。

(2)× 220万人ではなく、その10倍の約2,200万人です。日本人の6人に1人が糖尿病またはその予備軍です。

(3)× がんは、一つの要因だけで発症する病気ではないので、たばこだけが原因ということはありません。
また、ほかの部位から転移して肺がんを発症することもあります。

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