調理師の過去問
平成23年度
栄養学 問19
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問題
調理師試験 平成23年度 栄養学 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
栄養素に関する記述について、正しいものを一つ次の中から選びなさい。
- 炭水化物は、ヒト体内に体重の約 15%存在する。
- たんぱく質は、食事から摂取する量が最も多い栄養素である。
- 脂質は、体内で 1g あたり 9kcal の熱量を発生する。
- ビタミンは、体の組織をつくる。
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この過去問の解説 (4件)
01
(1)糖質は、肝臓は約200gのグリコーゲンを貯蔵でき、後は、筋肉にわずかにある程度です。
その割合は、極少量です。
(2)食事から摂取する量が一番多いのは、糖質です。
(3)脂質は1gで9kcal、たんぱく質、糖質は1gで4kcalです。
(4)ビタミンは、体の調子を整えます。
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02
(1)誤りです。炭水化物とは、糖質と食物繊維を合わせた成分で、体を動かすエネルギー源になるものです。したがって、炭水化物は体内に取り入れられると、すぐに代謝してしまうためほとんど貯蔵されません。たんぱく質は体内に体重の16%存在しています。
(2)誤りです。たんぱく質とは、人間の体の皮膚や筋肉、皮膚・髪の毛などの様々な部分を作るのに必要な栄養素です。食事から摂取する量が最も多い栄養素は、体を動かすエネルギー源となる炭水化物です。
(3)正解です。三大栄養素は1gあたり、炭水化物(4kcal)、たんぱく質(4kcal)、脂質(9kcal)のエネルギーになります。
(4)誤りです。ビタミンは食物に存在する物質で、体内で物質の代謝など重要なはたらきをします。ビタミンは、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分けられます。体の組織をつくるのはたんぱく質です。
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03
が正解です。
三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)の熱量は覚えておきたいです。
炭水化物 1gあたり4kcal
たんぱく質 1gあたり4kcal
脂質 1gあたり9kcal
(1)× 糖質と食物繊維をあわせたものを炭水化物と言いますが、まず食物繊維は体内に吸収されず、体外へ排出されるものなので、体の一部としてカウントできません。
糖質も一部はエネルギーの材料として蓄積されますが、常にエネルギーに使われていくもので、体の一部としてカウントすることができません。
(2)× 食事から摂取する量が最も多い栄養素は、たんぱく質ではなく、炭水化物です。
炭水化物は主要なエネルギー源であり、たんぱく質は総エネルギー量の10~15%に対し、炭水化物は総エネルギー必要量の50~70%の摂取が推奨されています。
(4)× ビタミンは、エネルギーになったり、体を作ったりすることはできません。
代謝やホルモン分泌を促進させる、酵素の材料などに使われるなど、体の機能をスムーズに動かす栄養素としてはたらいています。
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04
三大栄養素の1gあたりに発生するエネルギー量を問う問題はよく出題されています。
糖質=4kcal/g
脂質=9kcal/g
タンパク質=4kcal/g
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