調理師の過去問
平成23年度
栄養学 問20
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問題
調理師試験 平成23年度 栄養学 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
日本人の食事摂取基準(2010 年版)の目的として、誤っているものを一つ次の中から選びなさい。
- 病気の治療
- 欠乏症の予防
- 生活習慣病の予防
- 過剰症の予防
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この過去問の解説 (4件)
01
日本人の食事摂取基準(2010年版)は、健康な人を対象に策定されています。
病気の人は、対象外です。
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02
「病気の治療」
を選択するのが正解です。
選択肢の中で、「病気の治療」だけが目的は「治療」で、ほかは「予防」となっています。
食事摂取基準は、治療を目的とするものではありません。
国民の健康の保持や増進、 生活習慣病を予防するには、どれだけ栄養を摂取したら良いかを目安で示しているものです。
このことを把握していれば、あまり難しく考えなくても「病気の治療」を選択することができるかと思います。
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03
この解説を記述している現在2015年度版が発表されていますので、そちらについて説明しておきます。
2010年度版からの主な改定ポイントとして、
・従来の生活習慣病に加えて重症化予防を加えました。
・指標に「体格(BMI)」を採用。
・生活習慣病の予防を目的とした「目標量」の充実。
これらを改訂しています。
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04
正解は「病気の治療」です。
食事摂取基準は、3つの基本的な考え方に基づいて策定されています。
① エネルギー及び栄養素摂取量の多少に起因する健康障害は、欠乏症によるものだけでなく、過剰によるものも存在するため、栄養素摂取量の基準が必要である。
② エネルギー及び栄養素摂取量は個人によって異なる。
③ 食事の改善や、給食管理を目的にした食事摂取基準の概念を示す。
したがって、「欠乏症の予防」、「生活習慣病の予防」、「過剰症の予防」はこれに合致しており、誤りは「病気の治療」となります。
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