調理師の過去問
平成23年度
栄養学 問23
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問題
調理師試験 平成23年度 栄養学 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
無機質の機能に関する記述について、誤っているものを一つ次の中から選びなさい。
- カルシウムは、血液凝固作用に関係する。
- リンは、骨と歯の成分である。
- カリウムは、不足すると骨軟化症の原因となる。
- ナトリウムは、体液の浸透圧を維持する。
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この過去問の解説 (4件)
01
(1)体内に貯蔵しているカルシウムの1%が、血液凝固作用に関係します。
(2)骨と歯の成分は、カルシウムだけではありません。リンも関係しています。
(3)骨軟化症は、ビタミンDの不足です。
(4)ナトリウムとカリウムで、体液浸透圧を維持しています。
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02
(1)カルシウムは、体内に最も多く含まれる無機質です。カルシウムは血液の凝固や筋肉の収縮、神経伝達に関わるなど重要なはたらきをしています。
(2)リンは、カルシウムの次に体内に多く含まれる無機質です。そのうちの約80%が骨や歯に存在しており、カルシウムやマグネシウムとともに骨や歯を構成しています。
(3)問題はこれが正解です。骨軟化症の原因となるのは、ビタミンDの不足であり、誤りです。
骨は、骨をつくる骨芽細胞と、骨を壊す破骨細胞が、常に活動し新しい骨を再構築しています。ビタミンDはこの破骨細胞を活性化しているため、不足することで新しい骨が作られず、骨軟化症となります。
(4)通常浸透圧は、濃度が高い方から濃度が低い方へ移動する。ナトリウムとカリウムは体内で拮抗的にはたらいており、ナトリウムは細胞外液に多く、カリウムは細胞内液に多い。この2つが等しくバランスし、体液の浸透圧を維持しています。
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03
カリウムの主な作用として、ナトリウムと共に細胞膜間での浸透圧の調整があります。また、過剰なナトリウムの吸収を抑制したり、筋肉の動きをよくします。
カリウムが不足することで現れる主な症状は以下の通りです。
・低カリウム血症
筋力低下、けいれん、麻痺、倦怠感、頻尿、呼吸筋麻痺、不整脈、腸閉塞などが報告あり
・食欲不振や吐き気
・脱力感、無関心、不安感などの神経障害
このように多岐にわたって症例の報告があります。
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04
を選択するのが正解です。
不足すると骨軟化症を引き起こすのはカリウム(K)ではなく、カルシウム(Ca)です。
カリウムは細胞に含まれ、ナトリウムとバランスを取りながら体液の浸透圧を調整しています。
骨の形成には、直接関与していません。
(1)× 設問のとおり、カルシウムは血液凝固作用に関係するので、解答には選択しません。
カルシウムは骨を強くすることでおなじみであるように、99%は骨や歯に含まれます。
残りの1%はそれ以外の場所に存在し、血液凝固、神経の伝達などに関与します。
(2)× 設問のとおり、骨や歯はカルシウム、リン、そしてマグネシウムから形成されているので、解答には選択しません。
(4)× 設問のとおり、体液の浸透圧はナトリウムとカリウムがバランスを維持しているので、解答には選択しません。
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