調理師の過去問
平成28年度
栄養学 問23

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

調理師試験 平成28年度 栄養学 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

カルシウムに関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 腸管でのカルシウムの吸収は、ビタミンDによって抑制される。
  • 腸管でのカルシウムの吸収率は、牛乳の方が野菜より高い。
  • 腸管でのカルシウムの吸収率は、リンの過剰摂取で上昇する。
  • 体内のカルシウムの約50%が、骨や歯に含まれる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

(2)正解です。
緑黄色もカルシウムの吸収率は高いのですが、カルシウムの多い食品の腸管からの吸収率を比較すると

牛乳>小魚>野菜

となっています。


(1)× 逆です。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進させるので、カルシウムと共に不足なく摂取しなければなりません。

(3)× 逆です。適度なリンは必要ですが、大量に摂取するとカルシウムの吸収を抑制します。
リンは、加工食品や清涼飲料水に大量に入っており、容易に過剰摂取になりやすいので注意が必要です。

(4)× 体内のカルシウムは、99%が骨と歯に含まれています。

よって(1)(3)(4)は間違いです。

参考になった数110

02

(1)× ビタミンDはカルシウムの吸収を促進させるビタミンです。

(2)○ 腸管からのカルシウム吸収率は、乳製品で約50%、小魚や海藻で約30%、野菜で約20%ほどです。

乳製品である牛乳は、野菜よりもカルシウム吸収率は高くなります。

(3)× 人が生きていく上で必要不可欠なリンですが、過剰摂取するとカルシウム吸収を阻害します。リンは食品添加物などに含まれているので、摂りすぎないよう気をつけましょう。

(4)× 体内のカルシウムの99%が骨と歯に含まれています。

参考になった数20

03

(1)誤り。ビタミンⅮは、小腸粘膜上皮細胞に作用して、カルシウム結合タンパク質の合成を促進します。
カルシウム吸収効率を高めるには、日光(紫外線)によく当たり、ビタミンⅮを多く含む食物を摂取することが重要です。

(2)記述の通り。
   
   食品別吸収率
    牛乳 約40% 小魚 約33% 野菜等 約19%
  
牛乳は小魚や野菜に比べて、より多くのカルシウムを獲ることができます。
牛乳のカルシウムとリンのバランスがカルシウムの吸収に理想的であり、乳糖やカゼインホスホペプチドの作用であると考えられています。
牛乳を飲んで、外で体を動かすと吸収効率がさらに上がります。

(3)誤り。リンとカルシウムは、すぐにくっついてしまいます。リンを過剰に摂取してしまうと、腸の中で結晶になってしまい、吸収されずに便に混じって排出されてしまいます。
従って、リンの摂りすぎは、カルシウムの吸収を邪魔してしまいます。
リンは、肉、魚、牛乳や清涼飲料水にも入っているため自然と多めに摂ってしまいます。
リンはカルシウムの2~3倍程にして摂りすぎない方が良いです。

(4)誤り。体内のカルシウムの99%は骨と歯に、残りの1%は血液、体液、筋肉などの組織に常に一定量あり、大事な役割があります。
骨にあるカルシウムは蓄えられ、血中には常に同じだけのカルシウムが必要なので、血中のカルシウムが不足する時、骨に蓄えたカルシウムで補います。

参考になった数17