調理師の過去問
平成28年度
調理理論 問55
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問題
調理師試験 平成28年度 調理理論 問55 (訂正依頼・報告はこちら)
豆類の調理に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
- 大豆は、小豆より初期の吸水量が低い。
- 黒豆を色よく煮揚げるために、鉄くぎを入れるか鉄鍋で煮るとよい。
- 渋切りとは、小豆を加熱沸騰後、いったんざるにあげゆでこぼした後再び加熱することである。
- びっくり水とは、大豆を沸騰後、液の半量の冷水を加えて急激に水の温度を下げることである。
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この過去問の解説 (3件)
01
小豆より大豆のほうが初期の給水量が高く、
設問は記述が誤っているので、1 を選択するのが正解です。
豆を煮る時には水に漬け中まで吸水させることで、均等に柔らかく煮えるようになります。
しかし、小豆は豆の中でも皮が硬いため、初期はあまり吸水が進みません。
大豆を含むほかの豆は6時間で十分に吸水しますが、小豆に吸水させる場合は、18位間以上の浸漬が必要です。
(2)記述は正しいので選択しません。
黒豆に含まれる色素「アントシアニン」と鉄イオンが結合し、アントシアニンがとどまって色抜けを防ぐことで、黒い煮豆に仕上がります。
(3)記述は正しいので選択しません。
小豆から多く出るアクは渋味のもとになるので、
沸騰後にゆでこぼしてアクを取り除き、新しい水を入れて煮ていきます。
これを「渋切り」といいます。
(4)記述は正しいので選択しません。
沸騰しているところに水を入れ50℃くらいまで水温を大きく下げることで、豆の表面と内部の温度差が縮まり、ムラなく煮上がります。
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02
(1)大豆は小豆よりも吸水量が多いです。
記述内容が間違っているので、(1)が正解です。
茹でた時に熱が伝わりやすく、均等に煮えるようにするために、乾燥した豆は水に浸けて吸水させます。
この作業を「戻す」と言います。
基本的に大豆などの豆は4〜6時間ほどで吸水が完了しますが、小豆は特に皮が固いため、吸水には18〜24時間ほどかかります。
(2)黒豆を色よく煮上げるには鉄釘や鉄鍋を使用します。
黒豆の色素と鉄イオンが結合することで、黒豆の色抜けを防ぎ、色鮮やかに仕上げることができます。
(3)小豆にはタンニンやサポニンという渋味物質(アク)が含まれています。
小豆を水から茹で、沸騰したら茹で汁を捨てるというのを数回繰り返すことで、渋味やアクを取り除くことができます。
これを「渋切り」といいます。
(4)びっくり水とは差水(さしみず)ともいい、沸騰しているところに水を差し、一度温度を下げることで、吹きこぼれを防ぐことができます。
また一度温度を下げることによって、表面を引き締め、均一に熱を通す効果があります。
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03
・小豆は、大豆より初期の吸水量が低い為誤りです。大豆の初期吸水率は4時間程度から始まりますが、小豆は皮が固いので4時間経過しても、まだ給水が始まっていません。
大豆の戻し時間は8時間程度必要です。
小豆の戻し時間は18時間以上必要です。
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