調理師の過去問
平成29年度
栄養学 問17

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問題

調理師試験 平成29年度 栄養学 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

食品・食事と体内の構成成分に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 食品成分による生活習慣病のリスク減少などの効果を、食品の二次機能という。
  • 食事と体内の糖質、脂質、たんぱく質の存在比率は、ほぼ等しい。
  • 食事から摂取した糖質は、体内で他の構成成分に転換されない。
  • 体内の構成成分は、食事から摂取した栄養素によって常に入れ替わっている。

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この過去問の解説 (3件)

01

(1)× 食品成分による生活習慣病リスク減少の効果は、2次機能ではなく3次機能です。

食品三機能を覚えておきましょう。

1次機能…生命維持機能

2次機能…おいしさや腐敗を感じる機能

3次機能…生体防御、老化制御、疾病防止などの生体調節機能


(2)× 食事の糖質、脂質、たんぱく質の存在比率は体内と同じになるとは言い切れません。

(3)× 食事から摂取された糖質は、体内で分解されてグリコーゲンや脂肪などに転換されていきます。

(4)○ 正解です。摂取した栄養によって新陳代謝が起こり、私たちの細胞は入れ替わり続けています。

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02

4.体内の構成成分は、食事から摂取した栄養素によって常に入れ替わっている。
が正解です。

体内の構成成分は、常に一定ではありません。摂取した栄養素が化学反応を起こして細胞の新陳代謝に使われ、常に細胞が入れ替わっています。
私たちの体は、新陳代謝によって体が成長したり、傷んだ組織が回復したりしています。

(1)× 食品成分による生活習慣病のリスク減少などの効果は、1次機能ではなく「3次機能」です。

食品が持つ機能は、次の3つに分類されています。

第1次機能(栄養)…食品の栄養素が、ヒトの体の成長、維持、増進に関与する。
第2次機能(嗜好)…食品の味、匂い、見た目などから、美味しさやまずさ、腐敗などを判断する。
第3次機能(生体調節機能)…食品成分が、体のさまざまな機能を調節し、生活習慣病の予防や回復を促進させる。

(2)× 食事の糖質、脂質、たんぱく質の存在比率は、食品によっても異なり、体内と同じになるとは言い切れません。

(3)× 食事から摂取した糖質は、体内で分解され、グリコーゲンや脂肪に変換されていきます。

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03

正解は、4 . 体内の構成成分は、食事から摂取した栄養素によって常に入れ替わっている、です。人の体は食物から取り込んだ栄養素を中心として成り立っているため、食事の内容に影響され、一定ではありません。

1 . 食品成分による生活習慣病のリスク減少などの効果を、食品の二次機能という、は間違いで、生体調節機能の三次機能になります。

2 . 食事と体内の糖質、脂質、たんぱく質の存在比率はほぼ等しい、は間違いで、そうとは限りません。

3 . 食事から摂取した糖質は体内で他の構成成分に転換されない、は間違いで、過剰に摂取した糖質はグリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられるのですが、それでも過剰な場合は脂肪として蓄えられます。

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