調理師の過去問
平成29年度
食品衛生学 問26
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問題
調理師試験 平成29年度 食品衛生学 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
病原微生物の発育増殖条件に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 微生物が利用できる水分は、結合水である。
- 細菌の増殖に最適な水素イオン濃度( pH )は、4.0付近である。
- 好塩菌は、高濃度の食塩環境下でのみ増殖する。
- かびは、細菌よりも高温で発育できるものが多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
が正解です。
好塩菌は、名前のとおり、塩分が好きな菌のことです。
通常の微生物は塩分濃度が高い所では増殖できませんが、好塩菌はNaCl(食塩)を高濃度に含む所のみで増殖します。
(1)× 微生物が利用できるのは結合水ではなく「自由水」です。
結合水は食品の成分と結合している水分で、微生物が利用することはできません。
食物を取り巻く水分で食品の成分と結合していない部分を「自由水」といい、微生物の増殖が可能です。
(2)× 微生物の増殖に最適な環境は、水素イオン濃度( pH )がアルカリ性(pH7以上)のときです。
酸性は苦手です。酸性(pH7以下)で増殖が抑えられるようになり、pH4以下になると増殖ができなくなります。
(4)× 逆です。細菌には、カビより高温で発育できるものが多いです。
発育が可能な温度の範囲は、カビが0~40℃、細菌が0~90℃とされています。
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02
結合水を微生物が利用することはできません。
(2)× 微生物の増殖に適しているのが、ph7以上のアルカリ性の環境です。
対して酸性の環境には弱く、ph4以下で増殖ができなくなります。
(3)○ 好塩菌とは、文字通り塩を好む菌のことです。
好塩菌は高濃度の塩を含む環境で増殖します。
(4)× 記述が逆です。細菌はカビよりも高温で発育できるものが多いです。
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03
1 . 微生物が利用できる水分は結合水ではなく、自由水です。水分が多い食品ほど繁殖しやすいです。
2 . 細菌の増殖に最適な水素イオン濃度( pH )は、4.0付近ではなく、7.0の中性から弱アルカリ性で増殖しやすい。
4 . かびは、細菌よりも高温で発育できるものが多いのではなく、細菌のほうが高温で発育できるものが多いです。
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