調理師の過去問
平成29年度
調理理論 問54

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

調理師試験 平成29年度 調理理論 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

肉の軟化法に関する記述で、[   ]に入る語句の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。

『かたい肉を柔らかくする一つの方法として、ワインやマリネ液に漬けこむことがある。これはpHを下げて酸性にし、肉の[ A ]から離し、肉の[ B ]を向上させるためである。』
  • [ A ]等電点  ───[ B ]保水性
  • [ A ]保水性  ───[ B ]等電点
  • [ A ]等電点  ───[ B ]脱水性
  • [ A ]筋繊維量 ───[ B ]保水性

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正しい説明は『かたい肉を柔らかくする一つの方法として、ワインやマリネ液に漬けこむことがある。これはpHを下げて酸性にし、肉の[等電点 ]から離し、肉の[保水性 ]を向上させるためである。』です。

よって、適切な組み合わせは、
1 . [ A ]等電点  ───[ B ]保水性
となります。

「等電点」は、アミノ酸の中に存在する正電荷(陽イオン)と負電荷(陰イオン)の絶対値が等しくなる時のpHのことです。
肉は等電点にあたるpH5.5~6になる時、最も保水性が低くなります。
肉を酸性のワインやマリネ液につけると、肉のpHが下がって等電点から離れ、保水性が高まります。そのため、肉がジューシーで柔らかくなります。

肉をワイン、マリネ液、酢、醤油、酒などに漬ける…とあれば、
pHを酸性に傾けて「等電点から離す→肉の保水性を向上させる」
といったキーワードが関連して出てくるのだと覚えておきましょう。

参考になった数144

02

等電点とは、溶液の水素イオン濃度を変化させたとき、溶質粒子の正と負の電荷が全体としてゼロになり、電場をかけても移動しないような状態です。phで表します。

肉を酸性の液体であるワインやマリネ液につけると、phが下がることによって等電点が離れ、保水性が高まります。

つまり、肉を酸性の状態にすると肉の軟化が起こる、と覚えておきましょう。

選択肢に照らし合わせると、正解は(1)になります。

参考になった数16

03

正解は 1 . [ A ]等電点  ───[ B ]保水性です。

ワインやマリネ液に漬けこんでpHを下げ酸性にするのは、等電点が離れるということです。これにより肉の保水性が上がると肉は柔らかくなります。

参考になった数10