調理師の過去問
令和元年度
栄養学 問18

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

調理師試験 令和元年度 栄養学 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

脂質に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 食品中の脂質の大部分は、コレステロールである。
  • 中性脂肪は、複合脂質である。
  • 中性脂肪は、ホルモンの合成材料となる。
  • 脂質には、リンを含むものがある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

脂質とは、水に溶けず、エーテルやクロロホルムのような有機溶媒に溶ける物質の総称です。
効率のよいエネルギー源であり、細胞膜の構成成分です。脂肪といえば一般的には中性脂肪を指します。

1:食品中の脂質の大部分は、中性脂肪(トリアシルグリセロール)です。それ以外にリン脂質、コレステロールなどがあります。

2:中性脂肪は、単純脂質です。脂肪酸とアルコール(グリセロール)のエステルです。

3:ホルモンの材料になるのは、コレステロールです。コレステロールは食事から摂取するよりも、肝臓で合成される方が多いです。

4:リン脂質といって、レシチン(生体膜、リポたんぱく質、卵黄や大豆に多く含まれます)が代表的がものです。⇒よって正解です。

参考になった数153

02

正解は4です。

「脂質」は「炭水化物」「たんぱく質」と共に3大栄養素と呼ばれ、重要なエネルギー源になるほか、体を保護する皮下脂肪、ホルモンや細胞膜などに材料に使われます。


脂質は次の3つに分類されます。

単純脂質:脂肪酸とアルコールが結合したもの。食品に最も多く含まれ、エネルギー源・体脂肪の材料になる。中性脂肪など。

複合脂質:脂肪酸とアルコールに、ほかの物質が結合したもの。細胞膜の材料になる。リン脂質、リポタンパク質など。

誘導脂質:単純脂質や複合脂質が分解してできた化合物で、ホルモンなどに使われる。コレステロール、ステロイド、脂肪酸など。


各選択肢については、以下のとおりです。

1 .食品中の脂質の大部分は、コレステロールではなく「中性脂肪」なので誤りです。

2 .中性脂肪は「単純脂質」なので誤りです。

3 .ホルモンの材料になるのはコレステロールなので誤りです。中性脂肪はエネルギー源と体脂肪の材料になります。

4 .リンと結合した「リン脂質」があるので、正解です。代表的なリン脂質には、大豆や卵黄に含まれる「レシチン」があります。

参考になった数43

03

正解は4です。

1.食品中の脂質の大部分は、トリアシルグリセロールです。

2.中性脂肪は、アルコールと脂肪酸のエステルの単純脂質です。
複合脂質とは、単純脂質にリン酸、硫黄、窒素塩素、糖などが加わった脂質のことをいいます。

3.ホルモンの合成材料となるのはコレステロールです。その他、細胞膜の材料にもなっています。

4.脂質には、リンを含むものがあります。
リン脂質といい、構造中にリン酸エステルをもっている脂質で、細胞膜の材料などになっています。

参考になった数37