調理師の過去問
令和元年度
栄養学 問22

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

調理師試験 令和元年度 栄養学 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」において、生活習慣病の予防を目的に「目標量」が設定されている栄養素として、正しいものを一つ選びなさい。
  • ビタミンA
  • 葉酸
  • ナトリウム

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

日本人の食事摂取基準は、厚生労働省が健康な個人または集団を対象として、国民の健康の維持・増進、エネルギー・栄養素の欠乏症の予防、生活習慣病の予防、過剰摂取による健康障害の予防を目的として制定した基準です。
5年ごとに発表されます。

1.ビタミンAは、推定平均必要量、推奨量、耐容上限量が定められています。

2.葉酸は、推定平均必要量、推奨量、耐容上限量が定められています。

3.ナトリウムは、推定平均必要量と、目標量が定められています。
塩分の過剰摂取は高血圧などの生活習慣病を招く恐れがあるため、男性7.5g未満、女性6.5g未満とされています。

4.鉄は、推定平均必要量、推奨量、耐容上限量が定められています。

参考になった数144

02

正解は3です。

1:ビタミンAは、推定平均必要量、推奨量、耐用上限量が設定されています。

2:葉酸も1と同じです。

3:ナトリウムは慢性的な摂取過剰による生活習慣病の予防のため、「目標量」が定められています。
15才以上では、男性7.5g未満、女性6.5g未満と定められています。(食塩相当量、日本人の食事摂取基準2020年版です)
⇒よって正解です。

4:鉄も1、2と同様です。

※推定平均必要量とは、50%の人が必要量を満たすと推定される一日あたりの摂取量です。

 推奨量とは、ほとんど(97~98%)の人が必要量を満たすと推定される一日あたりの摂取量です。

 耐容上限量とは、ほとんどすべての人々が、過剰摂取による健康被害を起こすことのない最大限の摂取量です。

 目標量とは、生活習慣病の予防のために、日本人が当面の目標として摂取すべき摂取量(またはその範囲)のことです。

参考になった数31

03

正解は3です。

「日本人の食事摂取基準」は、健康な人が1日にどれくらいのエネルギー・栄養素を摂取すればよいか基準を策定したものです。

以下の3つを策定の目標としています。
・健康の保持・増進
・生活習慣病の発症予防
・生活習慣病の重症化予防

この「日本人の食事摂取基準」は、厚生労働省が5年おきに発表しており、内容は時代を反映して少しずつ改訂されています。

たとえば「日本人の食事摂取基準(2015年)」では、高血圧を予防する目的で、高血圧のリスク要因になるナトリウム(食塩相当量)の摂取量について、男性8.0g、女性7.0gを目標量に設定していました。

さらに「日本人の食事摂取基準(2020年)」では、食塩相当量の摂取量の目標は、男性7.5g、女性6.5gに引き下げられました。

ちなみに「日本人の食事摂取基準(2020年)」では、策定の目標に「高齢者の低栄養予防・フレイル予防」が入り、たんぱく質やエネルギーなどの目標量も改訂されています。



各選択肢については、以下のとおりです。

1 .ビタミンAは、推定平均必要量、推奨量、耐用上限量が設定されています。

2 .葉酸も推定平均必要量、推奨量、耐用上限量が設定されています。

3.ナトリウムは、生活習慣病の予防を目的とした摂取量の「目標量」が設定されているので、正解です。

4 .鉄は、推定平均必要量、推奨量、耐用上限量が設定されています。

参考になった数23