調理師の過去問
令和元年度(再試験)
公衆衛生学 問9
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問題
調理師試験 令和元年度(再試験) 公衆衛生学 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
作業環境より作業方法が原因となる職業病として、正しいものを一つ選びなさい。
- 職業性皮膚炎
- 頚肩腕(けいけんわん)症候群
- 熱中症
- 振動病
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この過去問の解説 (3件)
01
職業に特有な環境条件、作業方法によって引き起こされる疾患を、職業病といいます。統計上は業務上疾病といわれ、平成30年では8684人です。
1:職業性皮膚炎は、取り扱う化学物質との接触によって生じる接触皮膚炎です。
作業方法ではなく、作業上取り扱うものによってなるものです。
2:頚肩腕症候群は、腕・肩・首・背中などの痛みや、感覚異常などの総称です。パソコンを長時間使う、仕分け作業、保育士や介護職の人など、上肢を酷使する仕事、すなわち作業方法が原因のものです。
⇒よって正解です。
3:熱中症は、高温多湿な環境に、体が適応できないことで生じる、さまざまな症状の総称です。
作業環境によるものが原因です。
4:振動病は、削岩機やチェーンソーなど、振動を手・腕に伝える手持ち振動工具を使用することによって起こる健康障害です。
日本ではかつて、白ろう病といわれ、山林労働者に多くみられ、社会問題になりました。
作業方法ではなく、作業条件によるものです。
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02
1.職業性皮膚炎とは、仕事で使用する薬品や化学物質、材料など様々な物質が原因で起こる皮膚炎です。
仕事で長期にわたり接触することが原因で起こります。
2.頚肩腕症候群とは、首から肩や腕などにわたって痛みやしびれを感じる症状で、長期のパソコン業務やストレスにより起こることが多いです。
3.熱中症は、高温多湿な環境で作業することにより起こります。
症状はめまいやほてり、重度になるとけいれん、意識障害が起こります。
4.振動病は、チェーンソーなど激しい振動をともなう機械を長時間使用する環境で起こる職業病です。
手指の血液循環障害により白っぽく見えるため白蝋病とも呼ばれます。
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03
「職業病」とは、職業に特有な環境条件または作業方法によって引き起こされる疾患のことです。統計上では「業務上疾病」と表記されています。
物理的な因子によって起こる職業病
・熱中症…高温作業
・じん肺症…粉じん
・職業性難聴…騒音
など
過度に負担のかかる作業様態によって起こる職業病
・振動病(白ろう病)…チェーンソーなどの振動
・頚肩腕症候群…肩、腕、首に過度の負担がかかる業務
・腱鞘炎…入力を反復して行う業務など
・腰痛…腰部に過度の負担のかかる業務
など
化学物質等によって起こる職業病
・アレルギー疾患…木製の粉じん、柔毛の塵あい
・皮膚疾患…うるし、鉱物油、すすなど
各選択肢については、以下のとおりです。
1 .職業性皮膚炎は化学物質などに接触したことが原因で起こる職業病なので、誤りです。
2 .正解です。頚肩腕症候群は、肩、首、腕などに痛み、しびれなどを伴う過労性の疾患で、肩、首、腕に負担のかかる作業方法が原因で起こります。
3 .熱中症は作業環境(暑熱の環境)が原因で起こるので誤りです。
4 .振動病は作業条件(チェーンソー、さく岩機などによる身体の振動)が原因で起こるので誤りです。血行が悪くなり、末梢神経障害や関節の障害などが起こります。
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