調理師の過去問
令和2年度10月実施分
公衆衛生学 問4

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問題

調理師試験 令和2年度10月実施分 公衆衛生学 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

平均寿命と健康寿命に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 平均寿命は、国民健康・栄養調査の結果を用いて算出されている。
  • 平均寿命は、満20歳の平均余命を指す指標として表される。
  • 健康寿命は、巨大震災時には平均寿命より長くなることがある。
  • 健康寿命は、自立した生活を維持し、認知症や寝たきりでない年齢期間である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1:平均寿命は、厚生労働省が毎年発表する簡易生命表と、国勢調査ごとに発表される完全生命表を用いて算出されています。

2:平均寿命は、0歳の平均寿命を指す指標です。

3:健康寿命は、日常生活の動作を自分で行い、認知症や寝たきりでない年齢期間をいいます。

巨大地震時に、長期間の避難生活等で体を動かす機会が少なくなったり、栄養状態が悪くなることで、エコノミークラス症候群の発症、持病の悪化などになると、健康寿命が短くなることが考えられます。

平均寿命より長くなることはありません。

4:健康寿命は、自立した生活を維持し、認知症や寝たきりでない年齢期間です。
2016年のデータでは、男性が72.14歳、女性が74.79歳です。

一方、平均寿命は2018年のデータでは、男性が81.25歳、女性が87.32歳です。
⇒よって正解です。

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02

正解は4です。

平均寿命は、0歳の時点での平均余命です。

健康寿命はWHOが提唱したもので「日常生活に制限のない期間・自立した生活ができる期間・自分が健康だと自覚している期間の平均」を示します。

平均寿命は、人口動態統計や国勢調査のデータなどに基づき、簡易生命表、完全生命表から算出されています。

健康寿命は、無作為に選出した国民の回答などをもとに、算定プログラムを用いて算出されます。


日本人の平均寿命(2016年)
男性80.98歳 女性87.14歳

日本人の健康寿命(2016年)
男性72.14年、女性74.79年

また、平均寿命と健康寿命の差にあたる期間は不健康な期間とみなされます。たとえば2106年の場合、男性は約8年、女性は約12年です。

平均寿命は年々延びています。しかし、国民の不健康な期間が長くなると、医療や介護の社会的負担が大きくなってしまいます。

そのため、なるべく健康寿命を延ばし、不健康な期間を縮めることが望まれます。

そこで、国はWHOが提唱する「健康の定義」に基づき、健康増進法による「健康日本21」を提唱しています。

「健康日本21」では、少子・高齢化社会が進む21世紀を活力あるものにするため、国民健康づくり運動を呼び掛けています。そこには、生活習慣病による壮年期の死亡を防ぎ、健康寿命を延ばすという目標があります。


各選択肢については、以下のとおりです。

1.誤りです。平均寿命は、簡易生命表・完全生命表から算出されます。

2 .平均寿命は、0歳の時点の平均余命なので、誤りです。平均寿命は、0歳の場合平均してあと何年生きられるかを示しています。

3 .誤りです。健康寿命が平均寿命より長くなることはありません。

仮に甚大な災害が起きたとしても、ケガ人や病人が大量に発生し、健康寿命のほうが短くなる可能性は考えられます。

4 .健康寿命は、自立した生活を維持し、認知症や寝たきりでない年齢期間なので、正解です。

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03

正解は4です。

健康寿命とは健康上の問題や日常生活でも制限されることなく、生活できる期間のことを言います。回答4は「健康寿命は自立した生活を維持し、認知症や寝たきりでない年齢期間である」と言っているので正解は4になります。

その他の回答選択肢は以下の通りです。

回答1:平均寿命は出生した人が何年生きられるかという期待値を指し、生まれた赤ちゃんが今後の平均で何年生きられるかという年数のことを言います。国民健康や栄養調査の結果は関わりがなく、間違いです。

回答2:平均寿命は今後の平均として出生した赤ちゃんが何年生きられるかを指しており、満20歳の平均寿命を指す指数ではありませんので間違いです。

回答3:健康寿命は健康上の問題や日常生活の制限もされずに生活できる期間を言い、巨大地震時の平均寿命とは関係なく間違いです。

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