調理師 過去問
令和2年度10月実施分
問7 (公衆衛生学 問7)
問題文
細菌を病原体とする感染症として、正しいものを一つ選びなさい。
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問題
調理師試験 令和2年度10月実施分 問7(公衆衛生学 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
細菌を病原体とする感染症として、正しいものを一つ選びなさい。
- 腸チフス
- インフルエンザ
- マラリア
- 発しんチフス
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は腸チフスです。
腸チフスの病原体は、腸チフス菌という細菌で、消化器感染する感染症です。
潜伏期間は1~3週間、症状は倦怠感・悪寒・発熱・頭痛・食欲不振です。
⇒よって正解です。
インフルエンザの病原体は、インフルエンザウィルスというウィルスで、呼吸器感染する感染症です。
潜伏期間は1~3日、悪寒・発熱・背中や手足の筋肉痛・のどの痛みです。
マラリアの病原体は、マラリア原虫です。
マラリア原虫を媒介する蚊(ハマダラカ)に刺されることで感染します。
マラリアは熱帯熱マラリア・三日熱マラリア・卵型マラリア・四日熱マラリアの4種類があります。
潜伏期間は7~30日間、症状は無症状から死に至るものまでさまざまです。原虫の種類や合併症の有無により、症状が異なることがあります。
亜熱帯、熱帯地域を中心に感染者数が多く、世界的に重要な感染症です。
発疹チフスは、シラミによって媒介されるリケッチア症です。戦争・貧困・飢餓など社会的悪条件下で流行することが多いです。
潜伏期間は6~15日(通常は12日)、症状は発熱・頭痛・悪寒・脱力感・悪心・手足の疼痛を伴って、突然発病します。
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02
感染症の原因となる病原体には細菌とウイルスがあります。
【細菌】
ブドウ球菌・サルモネラ菌・腸管出血性大腸菌・コレラ菌・赤痢菌・ボツリヌス菌・腸チフス菌など
【ウイルス】
ノロウイルス・インフルエンザウイルス・アデノウイルス・A型肝炎ウイルスなど
各選択肢については、以下のとおりです。
腸チフスの病原体は、腸チフス菌という細菌なので正解です。
インフルエンザの病原体はインフルエンザウイルスです。ウイルスであり細菌ではないので、 誤りです。
マラリアの病原体はマラリア原虫です。細菌ではないので誤りです。
マラリアはアフリカ・アジアの亜熱帯に多く、マラリア原虫を媒介する蚊(ハマダラカ)に刺されることで感染します。
発しんチフスの病原体は発しんチフスリケッチアという微生物です。シラミが媒介し、吸血によってヒトに感染します。
リケッチアは一般の細菌より小さく、ウイルスのように宿主の細胞内に侵入して増殖する特徴があります。リケッチアも細菌ではありますが、腸チフスを選択するのが正解です。
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03
各選択肢の解説は以下の通りです。
細菌の病原体が原因で引き起こる感染症にはコレラや赤痢、腸チフス、パラチフス、しょう紅熱、ジフテリア、百日せき、ペスト、流行性脳脊髄膜炎、破傷風、炭そ、りん病、軟性下かん、結核、レジオネラ肺炎などがあります。なので正解は腸チフスになります。
インフルエンザはウイルスの病原体でかかる感染症になりますので間違いです。
マラリアは原虫の病原体でかかる感染症になりますので間違いです。
発しんチフスはリケッチアの病原体でかかる感染症になりますので間違いです。
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