調理師の過去問
令和2年度10月実施分
公衆衛生学 問8
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問題
調理師試験 令和2年度10月実施分 公衆衛生学 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
喫煙の健康影響と喫煙率に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 煙の中の有害物質を代表するものには、二酸化炭素( CO2)がある。
- 「健康日本21(第二次)」では、喫煙率12%を未成年者の目標としている。
- 重要な健康への影響には、がん、高血圧、心疾患、脳血管疾患がある。
- 妊娠中の喫煙による胎児への影響は、認められていない。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:煙の中の健康上最も有害な成分は、一酸化炭素・ニコチン・タールです。
ニコチンには発がん性はないですが、依存性があります。
タールには発がん性がありますが、依存性はありません。
2:「健康日本21(第二次)」では、以下のような具体的な目標を掲げています。
・成人の喫煙率の減少(12%目標)
・未成人者の喫煙をなくす(0%目標)
・妊娠中の喫煙をなくす(0%目標)
3:健康への影響は、がん・高血圧・心疾患・脳血管疾患・気管支炎など、数多くの疾病とかかわりがあります。
特に、肺がん・虚血性心疾患・慢性閉塞性肺疾患(COPD)との関係が大きく、周囲の非喫煙者への影響も大きいです。
⇒よって正解です。
4:妊婦の場合、胎児への影響は大きく、喫煙(能動・受動)により、乳幼児突然死、低出生体重児がみられます。
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02
喫煙の健康影響には受動喫煙者も含めがんや高血圧、心疾患、脳血管疾患になる確率が高くなると言われています。なので正解は3になります。
その他の回答選択肢は以下の通りです。
回答1:タバコの煙の中の有害物質で代表するものはニコチンやタール、一酸化炭素などになり、二酸化炭素(CO2)ではありませんので間違いです。
回答2:健康日本21では成人の目標喫煙率が12%になり、未成年の目標値は0%になりますので間違いです。
回答4:妊婦の喫煙には多くのリスクが存在し、低体重児の出産や早産、妊娠中の異常、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが確実に高くなり、とても危険です。なので間違いです。
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03
厚生労働省は、国民が健康で活力ある社会を作るため、平成12年に「健康日本21」を、平成25年からは「健康日本21(第二次)」をスタートさせました。
喫煙はがん・糖尿病・循環器疾患・COPD・低体重児出生をはじめ、さまざまな健康被害のリスクを高めると考えられています。
そこで、成人・未成年の喫煙、妊娠中の喫煙・受動喫煙の割合の低下について目標を設定し、禁煙・受動喫煙防止対策を行っています。
各選択肢については、以下のとおりです。
1 .誤りです。煙の中の有害物質を代表するものは、一酸化炭素・ニコチン・タールです。また、たばこの煙には約200種類の発がん性物質が含まれているとされています。
2 .誤りです。「健康日本21(第二次)」では、平成34年度をめどに、成人の喫煙率12%、未成年と妊娠中の喫煙0%達成を目標としています。
3 .喫煙は、がん、高血圧、心疾患、脳血管疾患など重要な健康への影響があるので、正解です。
4 .妊娠中に喫煙すると胎児に影響することが認められているので、誤りです。早産、低体重児出生のリスクが高まるとされています。
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