調理師の過去問
令和2年度10月実施分
食品衛生学 問40
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問題
調理師試験 令和2年度10月実施分 食品衛生学 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
食中毒の発生状況に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 平成29年( 2017年)から令和元年( 2019年)で最も多い食中毒の原因物質は、ノロウイルスである。
- 平成29年( 2017年)から令和元年( 2019年)で最も多い原因施設は、旅館である。
- 自然毒食中毒は、夏季( 6~9月)に多く発生する傾向にある。
- 化学性食中毒は、季節とは関係なく発生する。
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この過去問の解説 (3件)
01
食中毒には、季節に関係あるものとないものがあります。
化学性食中毒は、食品に含まれる有害な化学物質を取り込むために起こる食中毒です。季節によって増殖することがないので、季節に関係なく食中毒が起こります。
【季節に関係ある食中毒】
細菌性食中毒:5~9月に多発
ウイルス性食中毒:冬に多発(ノロウイルス)
【季節に関係なく起こる食中毒】
科学性食中毒(ヒスタミン、ヒ素、銅など)
寄生虫食中毒(アニサキスなど)
自然毒食中毒(きのこ、じゃがいも、フグなど)
各選択肢については、以下のとおりです。
1.平成29年~令和元年で最も多い食中毒の原因物質は、カンピロバクターなので「誤り」です。
長年を通し食中毒で最も多発しているのは、鶏肉が原因で起こりやすいカンピロバクターです。次に多いのがノロウイルスで、平成27年・24年などはノロウイルスが最も発生しています。
2.飲食店で圧倒的に食中毒が多発しており、旅館は少ないので「誤り」です。
3.自然毒食中毒は、季節に関係なく発生するので「誤り」です。
4.化学性食中毒は、季節とは関係なく発生するので「正解」です。
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02
食中毒の発生状況に関する記述で正しいのは4の「化学性食中毒は、季節とは関係なく発生する」です。化学性食中毒は有毒な化学物質による食中毒で不良な食品添加物や有害化学物質などの混入した飲食物で起こります。
その他の回答選択肢は以下の通りです。
回答1:最も多い食中毒の原因物質は過去の状況と変わらず、細菌性食中毒なので間違いです。
回答2:最も多い原因施設は飲食店や家庭などになり間違いです。
回答3:自然毒食中毒は年間を通じて多く発生していますが、主に梅雨時期から高温多湿となる6月〜10月にかけて多く発生しますので間違いです。
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03
1:平成30年の統計によると、細菌性食中毒が467件と全体の35.8%を占めており、夏季に集中しています。
カンピロバクター食中毒は通年みられる食中毒です。
ノロウイルスによる食中毒は256件です。
よって最も多い食中毒の原因物質はノロウイルスではありません。
2:平成30年の事件数は、飲食店、家庭、販売店の順に多いです。
3:自然毒食中毒は季節に関係なく発生しますが、毒きのこによる食中毒が多いのは、きのこが最盛期となる9~10月です。
4:化学性食中毒は、ヒスタミンによるもの、不良添加物によるもの、故意または誤って混入した毒物によるもの、有害・有害な容器や器具によるものの4つあり、季節とは関係なく発生します。
⇒よって正解です。
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