調理師の過去問
令和2年度12月実施分
公衆衛生学 問1

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問題

調理師試験 令和2年度12月実施分 公衆衛生学 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

人口静態統計に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 出生届、死亡届、婚姻届、離婚届および死産届をもとに作成されている。
  • 代表的な統計には、5年ごとに行われる国勢調査がある。
  • ある一定期間の地域における人口の動きを把握することができる。
  • 統計項目には、合計特殊出生率や死亡率(粗死亡率)がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

人口静態統計に関する記述で正しいのは2の「代表的な統計には、5年ごとに行われる国勢調査がある」です。人口静態統計は5年ごとの国勢調査により集計したものになります。また、人口静態統計には高齢比率や老年人口指数、老年化指数などが含まれた統計です。

その他の回答選択肢は以下の通りです。

回答1:出生届や死亡届、婚姻届、離婚届、死産届をもとに作成されるのは人口動態統計になりますので誤りです。

回答3:人口静態統計は一定の日時における人口集団の特性を数字的に表したものなので誤りです。

回答4:統計項目に合計特殊出生率や死亡率(粗死亡率)があるのは人口動態統計になりますので誤りです。

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02

正解は2です。

このような衛生統計(人口、人口の構成、人口あたりの病気の発生件数など)に関する問題は少し難しく感じられますが、出題されやすいので勉強しておきましょう。

人口統計には人口静態統計」と「人口動態統計」があります。(「静態」「動態」の部分が違います。)ひとことで言うと、人口静態統計は人口の規模を、人口動態統計は人口の変化を表したものになります。

人口静態統計

ある時点の人口や構成を統計にしたものです。5年ごとの10月1日にすべての人を対象に「国勢調査」をおこない、国勢調査の結果をもとに人口推計を算出しています。総務省統計局がおこなっています。

人口動態統計

一定期間の人口の変動を統計にしたものです。「人口動態調査」などがあります。人口動態調査は、戸籍上の届け出をもとに出生率や死亡率など人口の変動を毎月集計するものです。厚生労働省がおこなっています。

各選択肢については、以下のとおりです。

1 .誤りです。「出生届、死亡届、婚姻届、離婚届および死産届をもとに作成されている」のは、人口動態統計のほうです。

2 .正解です。5年ごとに行われる国勢調査をもとに人口推計を算出しています。

3 .誤りです。「ある一定期間」の統計を出しているのは人口動態統計のほうです。

4 .誤りです。「合計特殊出生率」や「死亡率(粗死亡率)」は人口動態統計にあたり、出生届や死亡届の集計数から算出されています。

合計特殊出生率:1人の女性が15~49歳の間に産む子どもの数の平均

死亡率(粗死亡率):一定期間における、人口に対する死亡数の割合

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03

正解は2です。

人口静態統計とは、ある時点での人口などについての統計で、わが国では「国勢調査」がこれにあたります。

1:出生届・死亡届・婚姻届・離婚届・死産の届け出に関する規定にもとづく死産届をもとにつくられたものは「人口動態統計」です。
人口動態統計は公衆衛生上の基礎資料として欠くことのできないものです。

2:人口静態統計の代表的なものとして、5年ごとの国勢調査があります。10月1日に総務庁によっておこなわれます。
⇒よって正解です。

3:ある一定期間の地域における人口の動きを把握できるのは、人口動態統計です。

4:合計特殊出生率、死亡率は人口動態統計です。
合計特殊出生率は、1人の女性が一生の間に生む平均的な子どもの数であり、15~49歳の女性の年齢別出生率を合計したものです。
死亡率(粗死亡率)とは、人口1000人に対する年間の死亡数のことです。

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