調理師の過去問
令和2年度12月実施分
公衆衛生学 問3

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問題

調理師試験 令和2年度12月実施分 公衆衛生学 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

上水道に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
  • 大腸菌は、大量に検出されてはならない。
  • 強酸性または強アルカリ性を呈してはならない。
  • シアンや水銀など有害物質が検出されてはならない。
  • 異味・異臭がなく、無色透明である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

上水道に関する記述について誤っているのは1の「大腸菌は、大量に検出されてはならない」です。上水道は都道府県や自治体が水道法に従って河川や湖などの水源の水を沈殿させてろ過し塩素消毒して衛生的に安全な水として家庭や事業所などに提供する施設の総体になります。また、下水道と区別するために上水道と呼ばれてる施設です。尚、正しくは「大腸菌が検出されない」になります。

その他の回答選択肢は以下の通りです。

回答2:上水道では微酸性、微アルカリ性、または中性(pH5.8〜pH8.6)である必要があり、強酸性や強アルカリ性を呈して(差し出して)はならないので正しいです。

回答3:上水道では有害物質が検出されてはならないので正しいです。

回答4:上水道では無味、無臭、無色透明である必要があるので正しいです。

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02

正解は1です。

上水道から大腸菌が検出されてはいけません。(大量に、どころか、微量でも検出されてはいけない)

水道には「上水道」と「下水道」があります。

上水道は、各自治体が水源(川、湖など)を沈殿・ろ過して消毒した衛生的な水です。「水道法」にもとづき塩素消毒をおこなっています。水道法の水質基準で「大腸菌は検出してはならない」と定めています。有害物質の全シアン、PCB、水銀も検出してはなりません。水が酸性・アルカリ性に傾くと水道施設の腐食を招くので、おおむね中性に保たれる必要があります。

下水道は雨水や家庭・事業所などから出る廃水(汚水)のことです。

各選択肢については、以下のとおりです。

1 .「大腸菌は大量に~」ではなく「大腸菌は微量でも検出されてはならない。」が正しいので、設問は誤りです。(設問の言い方だと、少量なら良いけど大量に検出されるのが良くない、という風に聞こえます。)よって1を選ぶのが正解です。

2 .設問のとおり、上水道は強酸性または強アルカリ性を呈してはならないので正解です。

3 .設問のとおり、上水道はシアンや水銀など有害物質が検出されてはならないので正解です。

4 .設問のとおり、上水道は異味・異臭がなく無色透明で提供される必要があるため、正解となります。

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03

正解は1です。

水道法に基づき、都道府県などの施設によって、水源の水を沈殿、ろ過、塩素消毒し、家庭や事業所などに供給するしくみを「上水道」といいます。

1:水道法では、病原生物に汚染され、または病原生物に汚染されたことを疑わせるような生物もしくは物質を含むものではないこと、「大腸菌は検出されない」こととなっています。微量でも検出されてはいけません。
⇒よってこの選択肢が誤っているため、正解になります。

2:上水道では、塩素消毒が義務づけられており、殺菌のために給水栓での遊離残留塩素が0.1mg/l以上保持されるよう定められています。
異常な酸性またはアルカリ性を呈しないこととしています。

3:シアン、水銀その他の有害物質を含まないこととなっています。

4:異常な異味がないこと(ただし消毒による臭味を除く)、外観はほとんど無色透明であること、としています。

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