調理師の過去問
令和2年度12月実施分
公衆衛生学 問5

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問題

調理師試験 令和2年度12月実施分 公衆衛生学 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

ダイオキシン類に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (3件)

01

ダイオキシン類に関する記述で誤っているものは「大気(空気)中には存在しない」です。

選択肢1. プラスチックを燃やすと発生する。

プラスチックを燃やすとダイオキシン類は発生するので正しいです。

選択肢2. ごみの焼却で発生することがある。

ごみの焼却でダイオキシン類が発生するので正しいです。

選択肢3. 大気(空気)中には存在しない。

ダイオキシン類の排出量の8~9割は廃棄物の焼却により発生し、その他として自動車からの排ガスからも排出されています。

そのため、大気もしくは空気中にはダイオキシン類が存在し、大気汚染と呼ばれる問題になっているのが現状です。

選択肢4. 人は、飲食物から体内に取り込んでいる。

人は飲食物に付着したダイオキシン類を体内に取り込んでいるので正しいです。

ただし、一日の摂取量は4pg-TEQ/kg体重/日より低いと報告されています。(厚生労働省)

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02

「ダイオキシン類」に関する問題はしばしば出題されますので、大気汚染物質についておさらいをしておきしょう。

大気は窒素が約78%、酸素が約21%、炭酸ガスやそのほかの成分が微量含まれています。

また、大気汚染物質として一酸化炭素、二酸化硫黄、ダイオキシン類、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)、浮遊粒子状物質、光化学オキシダントなどが含まれます。

ダイオキシン類は、プラスチックや廃棄物を燃やした時に生じる副産物の総称です。

土壌や水に残りやすく、私たちが食物と一緒に取り込む可能性があります。

発がん性、生殖機能への影響など健康被害が示唆されています。

PCBポリ塩化ビフェニル)やダイオキシン類は「内分泌かく乱物質」ともいわれています。

内分泌かく乱物質とは、体内に取り込むとホルモンのようなはたらきをして、機能に影響を及ぼしたり、健康に害を及ぼす可能性がある物質です。「環境ホルモン」と呼ばれています。

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. プラスチックを燃やすと発生する。

設問のとおり、ダイオキシン類はプラスチックを燃やした時に発生する物質です。よってこの選択肢は選びません。

選択肢2. ごみの焼却で発生することがある。

設問のとおり、ごみを焼却したときに発生することがある物質です。よってこの選択肢は選びません。

選択肢3. 大気(空気)中には存在しない。

ダイオキシン類は大気(空気)中には存在する大気汚染物質なので設問は誤りです。よってこの選択肢を選ぶのが正解です。

選択肢4. 人は、飲食物から体内に取り込んでいる。

設問のとおり、食物連鎖によってダイオキシン類を飲食物から体内に取り込んでいます。よってこの選択肢は選びません。

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03

正解は「大気(空気)中には存在しない。」です。

選択肢1. プラスチックを燃やすと発生する。

ダイオキシンは、プラスチック、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、ポリ塩化ビニルなどを燃やすと発生する猛毒の物質です。

選択肢2. ごみの焼却で発生することがある。

ダイオキシンは、ごみの焼却で発生することが多いです。

選択肢3. 大気(空気)中には存在しない。

ダイオキシンは、空気中に含まれるほか、雨で流されたダイオキシンが土壌を介して、水や食物に混ざり、健康被害を引き起こします。

⇒よって正解です。

選択肢4. 人は、飲食物から体内に取り込んでいる。

環境中で分解されにくく、人間などの生物は大気や食物から摂取し、体内では特に脂肪組織に蓄積します。

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