調理師の過去問
令和2年度12月実施分
食品学 問12

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

調理師試験 令和2年度12月実施分 食品学 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

米の成分に関する記述で、(   )に入る語句として、正しいものを一つ選びなさい。

『うるち米は粘性が少なく、もち米は粘性が強いが、これはもち米のでんぷんのほとんどが(   )で構成されていることによる。』
  • グルコマンナン
  • ペクチン
  • アミロース
  • アミロペクチン

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解はアミロペクチンです。
各回答選択肢は以下の通りです。

選択肢1. グルコマンナン

グルコマンナンは針葉樹の細胞壁や蒟蒻芋に多く含まれる水溶性中性多糖類なので誤りです。

選択肢2. ペクチン

ペクチンは植物の細胞壁や中葉に含まれる複合多糖類なので誤りです。

選択肢3. アミロース

アミロースはうるち米に2割ほど含まれる成分なので誤りです。

選択肢4. アミロペクチン

米の成分に関する記述で正しいものは「アミロペクチン」です。もち米に含まれる、でんぷん成分はほぼ100%アミロペクチンになり、もち米の独特の粘りになっています。

参考になった数90

02

『うるち米は粘性が少なく、もち米は粘性が強いが、これはもち米のでんぷんのほとんどがアミロペクチンで構成されていることによる。』となります。

 

米のでんぷんにはアミロペクチンとアミロースの2種類があります。アミロペクチンは粘性が強く、アミロースは粘性が弱いです。

 

以下、もち米とうるち米の違いをまとめておきます。

 

もち米

でんぷんの成分:アミロペクチン100%

粘り気:強い

用途:もち、おこわ、あられ など

 

うるち米

でんぷんの成分:アミロペクチン80%、アミロース20%

粘り気:弱い

用途:米飯

 

 

各回答選択肢は以下の通りです。

選択肢1. グルコマンナン

誤りです。グルコマンナンはでんぷんではありません。また、こんにゃく芋に含まれる水溶性食物繊維で、米には含まれません。

選択肢2. ペクチン

誤りです。ペクチンはアミロペクチンと名前が似ていますが、別の成分です。ペクチンは米に含まれるでんぷんの一種ではなく、食物の細胞壁に含まれる多糖類の一種で、ゲル化させる作用を持ちます。

選択肢3. アミロース

誤りです。もち米にアミロースは含まれません。

選択肢4. アミロペクチン

正解です。もち米のでんぷんはアミロペクチン100%で構成されています。

参考になった数36

03

正解はアミロペクチンです。

選択肢1. グルコマンナン

グルコマンナンは、こんにゃく芋に含まれている難消化性多糖類です。

栄養価はほとんどありませんが、整腸作用があります。

選択肢2. ペクチン

ペクチンは食物繊維の一つです。酸と砂糖と水により、ゼリー状になるため、ジャムやゼリーに利用されています。

選択肢3. アミロース

アミロースはうるち米に含まれている成分です。粘りが弱いのが特徴です。

選択肢4. アミロペクチン

米は性質の異なるでん粉の割合により、アミロース(粘性が弱い)と、アミロペクチン(粘性が強い)の割合が、およそ2:8程度の米をうるち米、アミロペクチン100%の米をもち米としています。

⇒よって正解です。

参考になった数24