調理師の過去問
令和2年度12月実施分
栄養学 問17
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問題
調理師試験 令和2年度12月実施分 栄養学 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
摂食の調節に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 摂食行動は、胃に存在する中枢で調節されている。
- 胃の膨満感は、食欲を亢進(こうしん)させる。
- 強いストレスは、食欲を低下させる。
- 血糖値の上昇は、食欲を亢進させる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「強いストレスは、食欲を低下させる。」です。
摂食行動は胃の状態により脳神経が反応して調整するので誤りです。
胃の膨満感は食欲を低下させるので誤りです。
摂食の調節に関する記述で正しいものは「強いストレスは食欲を低下させる」です。
人は食事を摂ると血液中の血糖値が上昇し、満腹中枢に信号が送られ満腹と感じます。
血糖値はストレスを感じることでも上昇するため、脳がストレスを感じると血糖値が上昇し満腹と錯覚し食欲が低下するメカニズムです。
血糖値の上昇は食欲を低下させるので誤りです。
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02
食欲を亢進させる摂食中枢は、ストレスの影響を受けて変動することがあります。そのため、強いストレスを感じると食欲が低下しやすくなります。
「摂食の調節」
私たちの体は、生命を維持するため、食品の摂取→代謝→排泄 の過程を繰り返しています。
この現象を「栄養」といいます。
生命の維持に必要なエネルギーを得るため、脳の視床下部にある摂食中枢と満腹中枢が
胃に指令を出して、食欲をコントロールしています。
(1)前回の食事から時間が経過し、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が一定を下回る
→摂食中枢が刺激される→接食中枢が胃に指令を出し、空腹感、食欲を亢進させる
(2)食事をして胃の膨満感を感じ、血液中のブドウ糖濃度が一定以上に上昇する
→満腹中枢が刺激される→満腹中枢が胃に指令を出し、満腹感を感じさせ、食欲を抑制する
(1)(2)の繰り返しによって食欲が調節され、私たちの体で栄養の現象が繰り返されます。
各選択肢については、以下のとおりです。
摂食行動は、胃ではなく脳にある中枢で調節されているので誤りです。
胃の膨満感は、食欲を亢進させるのではなく低下させるので誤りです。
正解です。強いストレスは食欲を低下させます。
血糖値の上昇は食欲を抑制させるので誤りです。
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03
正解は「強いストレスは、食欲を低下させる。」です。
摂食行動は、間脳の視床下部に存在する、摂食中枢と満腹中枢によって調節されています。
胃の膨満感は食欲の低下を起こします。胃壁の進展により満腹中枢が刺激されるからです。
ストレスが強いと、食欲が減退します。急性ストレスでは交感神経が働き、食欲を抑えるからです。
⇒よって正解です。
血糖値の上昇は、満腹中枢を刺激し、食欲の低下を起こします。
動物実験でこの部位を破壊すると、満腹を感じなくなるため、食物を食べすぎて肥満になります。
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