調理師の過去問
令和2年度12月実施分
調理理論 問47
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問題
調理師試験 令和2年度12月実施分 調理理論 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
味覚の対比効果として、正しいものを一つ選びなさい。
- 合わせ酢
- 削り節とだし昆布を使っただし汁
- 少量の食塩を加えた汁粉
- 砂糖を入れたコーヒー
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「少量の食塩を加えた汁粉」です。
合わせ酢は味覚の抑制効果(一つの味のときは強く、他のものを混ぜることで味がまるくなることを言います。)になるので誤りです。
削り節とだし昆布を使っただし汁は相乗効果(同じものを2つ以上混ぜることで味が強くなることを言います。)になるので誤りです。
味覚の対比効果として正しいものは「少量の食塩を加えた汁粉」です。対比効果とは異なる味のものを少し加えることで元の味が強く感じられることを言います。
砂糖を入れたコーヒーは抑制効果になるので誤りです。
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02
正解は3です。
味覚の対比効果とは、2種類以上の異なる味を混合させたとき、一方が他方の味を引き立たせる現象をいいます。甘味に塩味が少し加わると、甘味が増します。
1:合わせ酢は、味の抑制効果で、酸の酸味を砂糖の甘味で抑え、緩和する現象を利用したものです。
2:削り節とだし昆布を使っただし汁は、味の相乗効果で、同じ味をもつ2種類以上のうま味物質を混合したとき、相互に味を強め合う現象を利用したものです。
グルタミン酸とイノシン酸(うま味とうま味)などにみられます。
3:少量の食塩を加えた汁粉は、味の対比効果です。
甘味と塩味(あめに塩),うま味と塩味(だし汁と塩)にみられるものです。
⇒よって正解です。
4:砂糖を入れたコーヒーは、味の抑制効果です。
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03
正解は3です。
甘い汁粉に塩を加えると「対比効果」によって甘味が引き立ち、より甘さが強く感じられます。
2種類以上の味が混ざった時に生まれる作用を「味の相互作用」といいます。味の相互作用には次の3つの効果があります。
対比効果:片方の味が他方の味を強める作用
(例:甘味+塩味→スイカに塩で甘味が強まる。うま味+塩味→だし汁に醤油でうま味が強まる。)
抑制効果:2つの味が混ざった時、片方または両方の味が弱まる作用。
(例:苦味+甘味→コーヒーに砂糖を入れると苦味がやわらぐ。)
相乗効果:同じ系統の味を2種類以上混ぜるとその味が強まる作用。
(例:かつおだしとこんぶだしを合わせると、うま味が強く感じられる。)
各選択肢については、以下のとおりです。
1 .これは「抑制効果」なので誤りです。合わせ酢は、酢に砂糖やだしを加えることで「抑制効果」がはたらき、酢の酸味がまろやかになります。
2 .これは「相乗効果」なので誤りです。削り節とだし昆布を使っただし汁は、種類の異なるうま味の「相乗効果」によってうま味が強くなります。
3 .これは「対比効果」なので正解です。少量の食塩を加えた汁粉は「対比効果」によって甘味が引き立ちます。
4 .これは「抑制効果」なので誤りです。砂糖を入れたコーヒーは、甘味の「抑制効果」によってコーヒーの苦味がやわらぎます。
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