調理師の過去問
令和2年度12月実施分
調理理論 問53

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問題

調理師試験 令和2年度12月実施分 調理理論 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

みその調理性に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • みそ汁は、沸騰を続けた方が香りがよくなる。
  • 魚のみそ漬けは、魚臭を抑える効果がある。
  • みそ汁は、具材(実)の味の影響が出やすい。
  • 酢みそのあえ物は、下処理した具材に直ちに酢みそを合え、時間をかけて味をしみこませるのがよい。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「魚のみそ漬けは、魚臭を抑える効果がある。」です。

選択肢1. みそ汁は、沸騰を続けた方が香りがよくなる。

みそ汁は、沸騰直前である煮えばなが一番おいしく、香りもよい状態なので誤りです。

選択肢2. 魚のみそ漬けは、魚臭を抑える効果がある。

みその調理性に関する記述で正しいものは「魚のみそ漬けは、魚臭を抑える効果がある。」です。

みそが持つ香気成分の抑制により魚臭の消臭効果が得られます。また、みそを漬けて加熱処理することでさらに香気成分が高まり抑制効果を発揮する成分です。

選択肢3. みそ汁は、具材(実)の味の影響が出やすい。

みそ汁は具材(実)の味の影響を受けにくく、加えるだしやみその種類によるので誤りです。

選択肢4. 酢みそのあえ物は、下処理した具材に直ちに酢みそを合え、時間をかけて味をしみこませるのがよい。

酢みそのあえ物は供食直前に具材に加え和えるほうがよく、誤りです。

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02

正解は2です。

1:みそ汁は、煮立つ直前にすぐ火を止めるほうが香りがよくなります。

これを「煮え花」といいます。みそに含まれるアルコールなどの香り成分は、90℃以上になると揮発してしまうため、煮立つ直前にすぐ火を止めるのが一番みそ汁がおいしくできる方法です。

2:みその含まれる大豆たんぱく質が、魚の生臭みを吸収する性質があります。

⇒よって正解です。

3:みそ汁は、みそやだしの種類によって、味の影響が出やすいです。

4:酢みそのあえ物は、食べる直前に具材をあえた方が、おいしく食べることができます。

酢みそを和えてから時間がたつと、水分が出て水っぽくなってしまいます。

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03

正解は2です。

みそには食品のにおいを抑える作用があります。みそが魚の生臭みの主成分であるトリメチルアミンを吸着するので、魚はみそ漬け、みそ煮にすると魚臭を抑えることができます。

各選択肢については、以下のとおりです。

1 .誤りです。沸騰させるとみその香りがとんでしまうので、だし汁にみそを加えたら沸騰はさせません。

2 .正解です。魚のみそ漬けは、魚臭を抑える効果があります。

3 .具材(実)によってはだしが出て、みそ汁に味の多少の影響が出ることもありますが、基本的にはみそやだしの種類による影響が大きいので誤りです。

4 .誤りです。そもそも「あえ物」は供食する直前に調味料をあえる調理方のことです。調味料を合わせてから時間が経過すると、水分が出て味が水っぽくなってしまいます。また、味をしみこませるために時間をかける調理法は、あえ物ではなく「漬け」になります。

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