調理師の過去問
令和3年度10月実施分
公衆衛生学 問3

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問題

調理師試験 令和3年度10月実施分 公衆衛生学 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

生活習慣病に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 悪性新生物(がん)では、胃がんの増加傾向が著しい。
  • 虚血性心疾患の危険因子には、野菜の多い食事がある。
  • 脳血管疾患の危険因子には、高血圧と動脈硬化がある。
  • 糖尿病は、肝臓から分泌されるアドレナリンの不足により発症する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「脳血管疾患の危険因子には、高血圧と動脈硬化がある。」です。

選択肢1. 悪性新生物(がん)では、胃がんの増加傾向が著しい。

悪性新生物(がん)では、胃がんは減少傾向が見られます。

 全国がん登録罹患データによると、2018年には胃がんは男女計2位、2020年には3位です。

選択肢2. 虚血性心疾患の危険因子には、野菜の多い食事がある。

虚血性心疾患の三大危険因子は、喫煙、LDLコレステロール高値、高血圧です。

 野菜の多い食事は、心疾患予防のために推奨されています。

選択肢3. 脳血管疾患の危険因子には、高血圧と動脈硬化がある。

脳血管疾患の最大危険因子は、高血圧、動脈硬化、喫煙です。そのため正解です。

 その他、運動不足や飲酒、ストレス、睡眠不足なども危険因子のひとつです。

選択肢4. 糖尿病は、肝臓から分泌されるアドレナリンの不足により発症する。

糖尿病は、すい臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるインスリンの不足により発症します。

 インスリンが細胞の受容体に結合し、血液中のブドウ糖を取り込むことでエネルギー源として利用できるため、インスリンが不足すると血糖値が上昇します。 

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02

正解は、3です

1 .悪性新生物(がん)について、胃がんは減少傾向にあります。

2 .虚血性心疾患の危険因子には、高血圧、喫煙、糖尿病、過度の飲酒、運動不足 

 などがあります。

3.脳血管疾患の危険因子には、高血圧や動脈硬化のほか喫煙、過度の飲酒が挙げられます。

4 .糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの不足により発症します

 インスリンは、膵臓にあるランゲルハンス島の中のβ細胞から分泌されます。 

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03

正解は、『脳血管疾患の危険因子には、高血圧と動脈硬化がある』です。

現在の日本の死亡者原因の傾向を見ると、生活習慣病による死亡が全体の約束半分以上を占めています。生活習慣病についての問題は、高確率で出題されます。

しっかりと脳にインプラントしましょう。

選択肢1. 悪性新生物(がん)では、胃がんの増加傾向が著しい。

不正解です。

悪性新生物では、胃がんは減少傾向にあります。

胃がんの一番の原因としては、ピロリ菌感染によるものだと言われています。

その他には、塩分の多い食生活、野菜・果物の摂取不足、喫煙、過度な飲酒、ストレスなどの生活習慣が要因となっています。

選択肢2. 虚血性心疾患の危険因子には、野菜の多い食事がある。

不正解です。

虚血性心疾患の3大危険因子は、喫煙・LDLコレステロールの高値・高血圧です。

また、メタボリックシンドロームも危険因子のひとつです。

虚血性心疾患の予防は動脈硬化の予防と同じです。

したがって動脈硬化を引き起こす5つの危険因子である、高血圧・高脂血症・喫煙・糖尿病・肥満が虚血性心疾患の危険因子でもあるのです。

野菜の多い食事は、むしろ推奨されています。

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危険因子:病気の発生や進行の原因となる要素のこと。

選択肢3. 脳血管疾患の危険因子には、高血圧と動脈硬化がある。

正解です。

脳血管疾患の最大因子は、高血圧・動脈硬化・喫煙です。

その他にも、運動不足、野菜不足、過度の飲酒、ストレス、睡眠不足などの生活習慣病が脳血管疾患の引き金となります。

選択肢4. 糖尿病は、肝臓から分泌されるアドレナリンの不足により発症する。

不正解です。

糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの不足により発症します。

インスリンは膵臓から出るホルモンで、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。

イメージとしては、インスリンは細胞のドアを開ける鍵のような役割を果たしています。

細胞の前まで到着した糖は、インスリンの働きによって速やかに細胞の中にはいります。

こうして糖は血液中に溢れることなく、血液中の濃度は一定の範囲に収まっている訳です。

アドレナリン(ドーパミン)の不足により発症しやすいのは、パーキンソン病です。

まとめ

各疾患の危険因子・症状は結びつけて覚えておきましょう。

日本の三大疾患である↓

・悪性新生物

・心疾患

・脳血管疾患

は、しっかりと覚えておきましょう。

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