調理師の過去問
令和3年度10月実施分
公衆衛生学 問9

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問題

調理師試験 令和3年度10月実施分 公衆衛生学 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

感染症の予防対策と対処方法の組み合わせとして、誤っているものを一つ選びなさい。
  • 感染源対策 ――― 患者の隔離
  • 感染耐性対策 ―― 栄養素や休養を十分にとり、体力を充実させる。
  • 感染経路対策 ―― 人混みを避ける。
  • 感受性対策 ――― ワクチン接種

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

感染症は、感染源、感染経路、宿主の3つの要因がそろうことで成立します。

感染症対策によって、要因のうちのどれかを取り除き感染症を予防します。

①感染源対策

・感染症の原因に近づかない

 患者の隔離

 嘔吐物、排泄物、血液など感染症の原因となる可能性のものに、

 素手で触らない

・感染源を取り除く(熱湯をかける、消毒液につける)

③感染経路の種類

・接触感染:手指、食品、機器などを媒介とする

・空気感染:せき、くしゃみ、会話などで感染

・飛沫感染:咳、くしゃみなどで伝播。空気中に浮遊し、飛散する。

 対策(感染経路の遮断)

 :手洗い、手指消毒、マスク、うがい、エプロン、手袋など

④感受性対策:宿主(ヒト)の免疫力向上

・予防接種をして免疫力を高める

・十分な栄養と休養をとる

「栄養素や休養を十分にとり、体力を充実させる」は、感染耐性対策ではなく、

 感受生対策なので、誤っているのは2になります。

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02

正解は「感染耐性対策 ―― 栄養素や休養を十分にとり、体力を充実させる。」です。

選択肢1. 感染源対策 ――― 患者の隔離

感染源対策とは、病原体の排除を目的としており、患者の隔離が含まれます。

 その他感染源には、嘔吐物や排泄物、体液や分泌液、それらに触れた器具や手指などがあります。

選択肢2. 感染耐性対策 ―― 栄養素や休養を十分にとり、体力を充実させる。

栄養素や休養を十分にとり、体力を充実させることは、感受性対策です。そのため、誤りなので正解です。

 感受性対策は、免疫力を向上させることを目的としており、その他予防接種もこの対策に含まれます。

選択肢3. 感染経路対策 ―― 人混みを避ける。

感染経路対策は、感染する可能性のある経路を断つことを目的としています。

 主な感染経路には、接触感染、空気感染、飛沫感染があり、人込みを避けることは、感染者からの経路を断つことになるため当てはまります。

選択肢4. 感受性対策 ――― ワクチン接種

上記でも触れましたが、感受性対策は、免疫力を向上させ感染しにくくすることを目的とする対策で、予防接種はこれに含まれます。

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03

正解は、「感染耐性対策ーー栄養素や休養を十分にとり、体力を充実させる。」です。

選択肢1. 感染源対策 ――― 患者の隔離

不正解です。

感染源とは、病原体が存在する場所や物のこと。患者自身や食品等を指します。

感染源対策は、病原体の排除を目的としており、患者の隔離も含まれます

したがって、上記の組み合わせは正しいです。

選択肢2. 感染耐性対策 ―― 栄養素や休養を十分にとり、体力を充実させる。

正解です。

栄養素や休養を十分にとり、体力を充実させる。」ことは、感受性対策になります。

感受性対策は、免疫力を向上させることを目的としています。

したがって、上記の組み合わせは誤っています。

選択肢3. 感染経路対策 ―― 人混みを避ける。

不正解です。

感染経路の種類は、「接触感染」「空気感染」「飛沫感染」などがあります。

したがって、上記の組み合わせは正しいです。

選択肢4. 感受性対策 ――― ワクチン接種

不正解です。

感受性対策は、免疫力を向上させ感染しにくくする事を目的としています。

予防接種はこれに該当するので、上記の組み合わせは正しいです。

まとめ

感染症は、感染源感染経路宿主の三つの要因が揃うことで成立します。

三つの要因の対策、原因、種類などはおさえておきましょう。

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