調理師の過去問
令和3年度10月実施分
栄養学 問21

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問題

調理師試験 令和3年度10月実施分 栄養学 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

ビタミンCに関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • 熱に対して強い。
  • 動物性食品に多く含まれている。
  • ヒト体内で合成できる。
  • 欠乏すると、歯茎などから出血しやすくなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は(4) ビタミンCが欠乏すると、歯茎などから出血しやすくなります。

その理由は、血管の材料になるコラーゲンの生合成に作用しており、ビタミンCが欠乏するとコラーゲンが不足して血管の弾力性が失われてしまう(血管がもろくなる)ためです。

【ビタミンCの特性】

・野菜や果物に多く含まれる(生のレバーにも含まれる)

水溶性で、熱に弱い

・空気に触れると酸化する (体内では抗酸化作用を持つ)

・コラーゲンを生合成する

消化管における鉄の吸収率を高める

ヒトの体内では生成できないため、食品から摂取する必要がある

各選択肢については、以下のとおりです。

1 .× ビタミンCは熱に対して弱いです。

2 .× ビタミンCは植物性食品に多く含まれています。

3 .× ビタミンCはヒト体内で合成できません。

4 .○ ビタミンCが欠乏すると、歯茎などから出血しやすくなります。

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02

正解は4です。

1.ビタミンCは、水溶性ビタミンで、熱に弱いです。

  ①水溶性ビタミン:水に溶けやすく、熱に弱い

   ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC

   葉酸、ナイアシン、ビオチン

  ②脂溶性ビタミン:水に溶けず、熱に強い。

   油に溶けやすいので、油脂と一緒に摂取すると、吸収率が高まる。

  ビタミンA、ビタミンE、ビタミンD、ビタミンK

2.ビタミンCは、赤ピーマンやブロッコリー、ニガウリといった野菜や

  アセロラ、イチゴなどの果物に多く含まれています。

3.ビタミンCは、ヒト体内で合成できないため、食品などから摂取しなくては

なりません。

4.ビタミンCはコラーゲンの合成に必要なビタミンです。

  不足すると、毛細血管が弱くなり、壊血病の原因となります。

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03

正解は「欠乏すると、歯茎などから出血しやすくなる。」です。

選択肢1. 熱に対して強い。

ビタミンCは、熱に対して弱いです。また、水溶性ビタミンのため、ゆでるよりも蒸すほうが栄養素の減少を抑えることができます。

 熱に強いのはビタミンK、Aなど脂溶性ビタミンです。油に良く溶けるため、炒めることで栄養素を無駄なく摂取できます。

選択肢2. 動物性食品に多く含まれている。

ビタミンCは、野菜や果物など植物性食品に多く含まれています。

  動物性食品に多く含まれるビタミンの代表例は、ビタミンAやビタミンB群です。

選択肢3. ヒト体内で合成できる。

ビタミンCは、ヒト体内で合成できないため食品からの摂取が必要となります。

  体内で合成できる唯一のビタミンはビタミンDで、太陽の紫外線照射によって合成されます。

選択肢4. 欠乏すると、歯茎などから出血しやすくなる。

ビタミンCが欠乏すると、歯茎などから出血しやすくなります。

  ビタミンCはコラーゲンの合成にかかわっているため、不足すると血管がもろくなり、出血の原因となります。これを壊血病といいます。

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