調理師の過去問 令和3年度10月実施分 栄養学 問24
この過去問の解説 (3件)
正解は(3) 悪玉コレステロールと呼ばれているのは低密度リポたんぱく質(LDL)です。運動不足などによって過剰になると動脈硬化を引き起こすので、悪玉と呼ばれているのです。
※「悪玉コレステロールはどれか?」「HDLは悪玉コレステロールか?」という形で出題されやすいので「悪玉=LDL」というところを覚えておくといいです。
【リポたんぱく質】
リポたんぱく質は、比重や大きさによって分類され、主に以下の種類があります。
キロミクロン(カイロミクロン) …小腸で合成される
超低密度リポたんぱく質(VLDL)…肝臓で合成される
低密度リポたんぱく質(LDL)…肝臓から送り出したコレステロールを全身の細胞に運搬する
高密度リポたんぱく質(HDL)…細胞から回収したコレステロールを肝臓に送り返す(善玉)
よって、1 .キロミクロン(カイロミクロン) 2 .超低密度リポたんぱく質(VLDL) 4 .高密度リポたんぱく質(HDL)は、悪玉コレステロールではないため誤りとなります。
正解は「低密度リポたんぱく質(LDL)」です。
キロミクロン(カイロミクロン)は、食事から摂取された脂質を運搬する役割を担っています。
超低密度リポたんぱく質(VLDL)は、肝臓で合成された脂質を前進へ運搬する役割を担っています。
低密度リポたんぱく質(LDL)は、食品から摂取された脂質をエネルギー源として使うために筋肉などへ運搬する役割を担っています。
血液中のLDLが増えすぎると、血管壁にたまり動脈硬化の原因となるため、悪玉コレステロールと呼ばれています。
高密度リポたんぱく質(HDL)は、血液中などにたまったコレステロールを回収し、肝臓へ戻す役割を担っています。
血液中のコレステロール量を減らし、動脈硬化の予防に大切なコレステロールのため、善玉コレステロールと呼ばれています。
正解は3です。
リポたんぱく質について
①キミクロン
食事により摂取した脂質を、遊離脂肪酸の形で抹消組織に供給します。
②超低密度リポタンパク質(VLDL)
抹消組織に遊離脂肪酸を供給します。
③低密度リポタンパク質(LDL)
肝外組織にコレステロールを供給します。
コレステロールは多すぎると動脈硬化の原因になるので、
悪玉コレステロールとも呼ばれます。(よって、答えは3です)
④高密度タンパク質(HDL)
肝臓を出発し、全身を回って過剰なコレステロールを回収します。
動脈硬化を予防するのに重要な役割であるため、善玉コレステロールとも呼ばれます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。