調理師の過去問
令和3年度10月実施分
食品衛生学 問35
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問題
調理師試験 令和3年度10月実施分 食品衛生学 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
細菌性食中毒菌と主な原因食品の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
- サルモネラ菌 ―――― 魚介類
- カンピロバクター ―― 鶏肉
- 腸炎ビブリオ ―――― 鶏卵
- 黄色ブドウ球菌 ――― 豚肉
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は(2) カンピロバクターと鶏肉 の組み合わせが正しいです。
カンピロバクターによる食中毒の原因は、鶏の刺身、タタキ、焼肉など、生肉や加熱不十分な鶏肉料理によるものが多くなっています。
各選択肢については、以下のとおりです。
1 .× サルモネラ属菌による細菌性食中毒菌は、畜肉や卵を加熱不十分のまま摂取することで起こりやすくなっています。魚介類は誤りです。
2 .○ カンピロバクターと鶏肉の組み合わせは正しいです。
3 .× 腸炎ビブリオによる細菌性食中毒菌は、 魚介類の加熱不足、魚介類を扱う際の二次汚染が原因で発生しやすくなっています。鶏卵は誤りです。
4 .× 黄色ブドウ球菌は、毒素型食中毒の代表的な原因物質です。手指などの傷や膿(うみ)、鼻腔に多く存在しており、食品に付着するとエンテロトキシンという毒素を産生して毒素型食中毒を引き起こします。豚肉は誤りです。
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02
正解は2です。
1 .サルモネラ菌の原因食品の代表は鶏卵や食肉です。吐き気や腹痛、下痢、発熱などの症状があります。
魚介類が代表食品となる食中毒菌は腸炎ビブリオです。
2 .カンピロバクターの原因食品の代表は鶏肉のため、正解です。腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状があり、潜伏期間が長いのが特徴です。
特に鳥の刺身など過熱が不十分な鶏肉での食中毒が多く、細菌性食中毒の中で毎年件数が多い食中毒菌です。
3 .腸炎ビブリオの原因食品の代表は魚介類です。腹痛や下痢が主症状で、魚介類の生食が原因となります。
鶏卵が代表食品となる食中毒菌はサルモネラ菌です。
4 .黄色ブドウ球菌の原因食品の代表はおにぎりなどです。人の手指などから食品に移り、増殖過程のなかでエンテロトキシンという毒素を発し、吐き気や下痢、嘔吐などの食中毒を起こします。
豚肉が代表食品となる食中毒菌はカンピロバクターやサルモネラなどです。
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03
正解は、「カンピロバクター ーー鶏肉」です。
不正解です。
サルモネラ菌の主な原因食品は、卵や牛・豚・鶏などの食肉です。
近年では鶏卵のサルモネラ汚染率が増加し、卵焼きやオムレツ、手作りケーキ、マヨネーズなどからもサルモネラ食中毒が起こっています。
魚介類が原因食品の食中毒は、「腸炎ビブリオ」です。
正解です。
カンピロバクターの主な原因食品は、鶏肉です。
症状は、下痢、腹痛、嘔吐などの急性胃腸炎症状が一般的ですが、高熱、頭痛、脱水などの全身症状を伴う場合も多いです。潜伏期間が長いのも特徴です。
生や加熱不足などの調理中の取扱い不備による二次汚染等が原因と言われています。
カンピロバクターは、熱に弱いので十分に調理すれば食中毒の問題はありません。
不正解です。
腸炎ビブリオの主な原因食品は、魚介類です。
潜伏期間は比較的に短いです。激しい腹痛、水様性の下痢などが主な症状で、発熱、はき気、嘔吐等の症状が表れる場合もあります。
腸炎ビブリオは、好塩性細菌なので真水でよく洗い流すことが効果的です。
鶏卵が原因食品の食中毒は、「カンピロバクター」です。
不正解です。
黄色ブドウ球菌の主な原因食品は、おにぎりです。
指先の傷や膿、鼻腔に多く存在し、それらが付着した食品によって食中毒を起こします。正確には、加熱後に手作業を行う食品が原因食品です。
(おにぎり、おいなり、お弁当、寿司、調理パン、ケーキなどの調理加工品)
黄色ブドウ球菌自体は熱に弱いですが、黄色ブドウ球菌が作り出す毒素(エンテロトキシン)は熱に強く100℃20分の熱でも分解されません。
一度毒素ができてしまうと、加熱しても食中毒は防げません。
豚肉が原因食品の食中毒は、「カンピロバクター」や「サルモネラ」です。
選択肢の食中毒菌は、原因食品、死滅温度、好気性なのかどうかなど、様々な特徴を覚えておくと間違いないです。
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