調理師の過去問
令和3年度10月実施分
調理理論 問45

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

調理師試験 令和3年度10月実施分 調理理論 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

調理によるビタミン類の変化に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • ビタミンAは、千切りにんじんを水にさらすと水に溶けて損失する。
  • きゅうりを切ると酸化酵素が活性化し、ビタミンCの破壊を防ぐ。
  • ビタミンB1は、豚肉を炒めると油に溶けて安定する。
  • 果物の生ジュースは、ビタミン類の摂取に優れている。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

調理によるビタミン類の変化に関する問題です。

選択肢1. ビタミンAは、千切りにんじんを水にさらすと水に溶けて損失する。

ビタミンAは脂溶性ビタミンであるため、水に溶けて損失することはありません。

 

水に溶けて損失があるのは、水溶性ビタミンです。

選択肢2. きゅうりを切ると酸化酵素が活性化し、ビタミンCの破壊を防ぐ。

きゅうりに含まれる酸化酵素が、ビタミンCの破壊を防ぐことはありません。

選択肢3. ビタミンB1は、豚肉を炒めると油に溶けて安定する。

ビタミンB1は、水溶性ビタミンです。

そのため、水には溶けますが、油に溶けることはありません。

選択肢4. 果物の生ジュースは、ビタミン類の摂取に優れている。

果物の生ジュースは、ビタミン類の摂取に優れています。

果物をジュースにすることで、固形状→液体状となり、口の中で咀嚼する必要がないため摂取しやすくなります。

参考になった数102

02

正解は4です。

1.ビタミンAは、水溶性ではなく脂溶性のため、千切りにんじんを水にさらしても水に溶けて損失することはありません。

 ビタミンC、ビタミンB群等が水溶性ビタミンにあたります。 

2 .きゅうりを切るとアスコルビン酸酸化酵素が活性化し、ビタミンCを破壊させます。これは、ビタミンCを酸化型ビタミンCへと変異させた状態で、体内に入るともとの還元型ビタミンCへ戻るため、摂取する栄養素としては変化はありません。

3 .ビタミンB1は水溶性のため、豚肉を炒めても油に溶けて安定することはありません。

 脂溶性ビタミンはビタミンA,D,K,Eで、これらは油脂を加えることで溶けて安定します。

4 .果物の生ジュースは、ビタミン類の摂取に優れています。果物に多く含まれるビタミンCは、熱に弱く酸化しやすいため、生のまま摂取することで栄養素の損失を抑えることができます。

参考になった数23

03

正解は(4) 果物の生ジュースは、ビタミン類の摂取に優れています。

果物は、ビタミンCをはじめビタミン類が豊富に含まれています。果物の生ジュースは、果物をすりつぶしているので摂取しやすく、加熱処理していないので熱に弱いビタミン類が破壊されておらず、ビタミン類が効率よく摂取できます。

各選択肢については、以下のとおりです。

1 .× ビタミンAは油溶性ビタミンです。水溶性ビタミンではないので、千切りにして水にさらしても水に溶けません。

2 .× きゅうり、にんじん、だいこんなどに含まれる酸化酵素のアスコルビン酸オキシダーゼアスコルビナーゼ)は、空気に触れると活性化してビタミンCを破壊します。そのため、きゅうりを切ったりすりおろしたりするとアスコルビン酸オキシダーゼが活性化して、食品のビタミンCが減ってしまうのです

3 .× ビタミンB1は水溶性ビタミンです。油溶性ビタミンではないので、油に溶けることはありません。

4 .○ 果物の生ジュースは、ビタミン類の摂取に優れています。

参考になった数19