調理師の過去問
令和3年度10月実施分
調理理論 問49
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問題
調理師試験 令和3年度10月実施分 調理理論 問49 (訂正依頼・報告はこちら)
熱の伝わり方の方法と伝熱形式及び調理法の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
- 鍋中の油脂を加熱 ――― 伝導伝熱 ―― 揚げる
- 鍋中の水を加熱 ―――― 対流伝熱 ―― ゆでる
- 直火で食材を加熱 ――― 伝導伝熱 ―― 焼く
- 鉄板上で食材を加熱 ―― 放射伝熱 ―― 焼く
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、2です。
熱の伝わり方には「伝導伝熱」「対流伝熱」「放射伝熱」があります。
①伝導伝熱
鍋やフライパンに食品を接触させ、
高温である鍋やフライパンの熱が、低温である食品の表面から
徐々に内部に伝わっていく状態です。
②対流伝熱
空気や水蒸気、水や油などを熱し、動く気体や液体を
食品に接触させることで熱を伝えることです。
③放射熱
熱が電磁波によって直接伝わるため、
物質や液体を介す必要がありません。
例えば、炭を使って、魚を直火で焼く場合がこれにあたります。
それぞれの選択肢の正しい答えは以下のようになります。
1.鍋中の油脂を加熱 ――― 対流伝熱 ―― 揚げる
2.鍋中の水を加熱 ―――― 対流伝熱 ―― ゆでる
3.直火で食材を加熱 ――― 放射伝熱 ―― 焼く
4.鉄板上で食材を加熱 ―― 伝導伝熱 ―― 焼く
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02
正解は2です。
熱伝導には三種類あります。
①伝導伝熱:鍋など調理器具を通し、物質から物質へと熱が伝わる伝導。
鍋や鉄板などを用いた焼き物、炒め物などがあたります。
②対流伝熱:水や油、空気中の水蒸気など、液体が移動することにより熱が伝わる伝導。
ゆでたり蒸したり揚げたりといった調理があたります。
③放射伝熱:水や物質などを介さず、電磁波により直接熱が伝わる伝導。
直火焼き、炭火焼きなどがあたります。
1 .鍋中の油脂を加熱するのは揚げる行為で、対流伝熱です。伝導伝熱ではありません。
2 .鍋中の水を加熱 するのはゆでる行為で、対流伝熱のため正解です。
3 .直火で食材を加熱するのは焼く行為で、 放射伝熱です。伝導伝熱ではありません。
4 .鉄板上で食材を加熱するのは焼く行為で、伝導伝熱です。放射伝熱ではありません。
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03
正解は 鍋中の水を加熱 対流伝熱 ゆでる の組み合わせが正しいです。
食材をゆでるときの熱の伝わり方は「対流伝熱」です。
一般に熱は、温度の高いほうから低いほうへ移動する習性があります。そのため、鍋に水を入れて加熱し始めると、熱源に近い下の水が温まって温度の低い上の方へ移動します。これによって鍋の中で水の流れ(対流)ができ、食品に熱が伝わります。
対流伝熱は媒体が水のほか空気、油のときにも起こり、対流伝熱を用いた調理法にはゆでる・揚げる・蒸すが挙げられます。
各選択肢については、以下のとおりです。
× 「鍋中の油脂を加熱 ―伝導伝熱 ― 揚げる」ではなく「鍋中の油脂を加熱 ―対流伝熱― 揚げる」が正しいです。揚げる調理法は対流伝熱によるものです。
○ 「鍋中の水を加熱 ―対流伝熱―ゆでる」の組み合わせで正しいです。
× 「直火で食材を加熱 ―伝導伝熱 ―― 焼く」ではなく「直火で食材を加熱 ―放射伝熱 ―― 焼く」が正しいです。空気や水を介さず、熱源の放射熱で直接食材を熱するのは「放射伝熱」になります。
× 「鉄板上で食材を加熱 ― 放射伝熱 ― 焼く」ではなく「鉄板上で食材を加熱 ― 伝導伝熱 ― 焼く」が正しいです。熱源の熱が鉄板に伝わり、鉄板の熱が食材に伝わって加熱される方法は「伝導伝熱」になります。
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