調理師の過去問
令和3年度10月実施分
調理理論 問56

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問題

調理師試験 令和3年度10月実施分 調理理論 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

みりんの調理特性に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • みりんの甘味の主成分は、ショ糖である。
  • 本みりんとみりん風調味料は、アルコール度数が同じである。
  • 煮切りみりんとは、加熱沸騰させた後、使用するものをいう。
  • みりん単独の使用では、照りやツヤがでない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は(煮切りみりんとは、加熱沸騰させた後、使用するものをいう。)   

「煮切りみりん」とは、加熱沸騰させた後、使用するものをいいます。

「煮切る」(にきる)とは、酒やみりんを加熱してアルコール分を飛ばすことです。煮切ることでアルコール臭が消え、料理の味を損ねずに酒やみりんを使うことができます。

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. みりんの甘味の主成分は、ショ糖である。

× みりんの甘味の主成分は、グルコース(ブドウ糖)やオリゴ糖などです。「ショ糖」は誤りです。

選択肢2. 本みりんとみりん風調味料は、アルコール度数が同じである。

× 本みりんとみりん風調味料は、アルコール度数が異なります。本みりんは14%程度、みりん風調味料は1%未満です。

選択肢3. 煮切りみりんとは、加熱沸騰させた後、使用するものをいう。

○ 煮切りみりんとは、加熱沸騰させた後、使用するものをいいます。

選択肢4. みりん単独の使用では、照りやツヤがでない。

× みりん単独で使用しても照りやツヤを出すことができます。みりんに含まれる糖類が食材の表面に膜を張り、美味しそうな照りやツヤを出します。

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02

正解は3です。

1.みりんの甘味はグルコースを主体に、二糖類、三糖類など多種類の糖類で構成

 されています。

2.みりん風調味料は、みりんの製造過程に用いられるアルコールの代わりに、

  水あめやグルコースを用いて作られており、アルコールがほとんど含まれてい

 ません。

3.煮切りみりんとは、加熱沸騰させた後、使用するものをいいます。

4.みりんを使用することで、甘味や旨味、照りやツヤを出しことができます。

  また、味の染み込みや煮崩れ防止にも役立ちます。

参考になった数21

03

正解は、「煮切りみりんとは、加熱沸騰させた後、使用するものをいう。」です。

選択肢1. みりんの甘味の主成分は、ショ糖である。

不正解です。

みりんの甘味の主成分は、グルコース(ブドウ糖)オリゴ糖です。

甘味成分の約8割はブドウ糖でその他はオリゴ糖をはじめとした複数の糖種で構成されています。

みりんは砂糖の代わりでも使用することができ、糖質量をやや低くすることができます。

最近では、お菓子作りでの砂糖の代わりで使うことも増えてきています。

選択肢2. 本みりんとみりん風調味料は、アルコール度数が同じである。

不正解です。

本みりんとみりん風調味料は、アルコール度数は同じではありません。

本みりんは、14.5~16.5%。みりん風調味料は、0.9%以下です。

本みりんは、お米からできたお酒で、麹菌かお米の甘さを引き出したものです。

ちなみに、本みりんはアルコールとその他の約50%が糖なので常温保存しても腐りません

みりん風調味料は、法律でアルコール分が0.9%以下と定められています。

選択肢3. 煮切りみりんとは、加熱沸騰させた後、使用するものをいう。

正解です。

煮切りみりんとは、加熱沸騰させたのち、使用するものを言います。

加熱沸騰させると、旨みと甘味を凝縮させることができます。

煮切る理由としては、本来本みりんはアルコール度数が14.5~16.5%あるので、アルコールを飛ばせるという訳があります。

また、とろみやコクのある甘みが出たり、煮切りみりん独特の香ばしい香りを出すこともできます。

選択肢4. みりん単独の使用では、照りやツヤがでない。

不正解です。

みりん単独の使用でも、照りやツヤを出すことができます。

みりんに含まれるアルコールは共沸効果があり、調理の際にアルコールが飛ぶタイミングで臭みを消してくれます。またアミノ酸や糖類、香気成分も臭みを消す効果があります。

まとめ

みりんは、和洋中との料理でも基本的に使用する調味料です。

みりんなどの基本的な調味料の扱いには慣れておきましょう。

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