調理師の過去問
令和3年度10月実施分
食文化概論 問59
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問題
調理師試験 令和3年度10月実施分 食文化概論 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
鎌倉時代に形成された日本独自の精進料理に関する記述で、( )に入る語句として、正しいものを一つ選びなさい。
『精進料理の特徴は、生臭物を用いず、たんぱく質源に( )や種実類を多用する、自然の味を生かす、五味・五色・五法を料理全体に取り入れることである。』
『精進料理の特徴は、生臭物を用いず、たんぱく質源に( )や種実類を多用する、自然の味を生かす、五味・五色・五法を料理全体に取り入れることである。』
- 鳥獣肉類
- 海藻類
- 大豆製品
- 乳製品
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 大豆製品
精進料理は生臭物(肉・魚)は使わず、たんぱく質源には大豆製品や種実類を多用していました。大豆はたんぱく質が豊富で「畑の肉」とも呼ばれています。
精進料理は仏教の教義に従って、肉や魚といった生臭物(なまぐさもの)を食べることが禁止されていました。そのため動物性食品は使用しません。
『精進料理の特徴は、生臭物を用いず、たんぱく質源に(大豆製品)や種実類を多用する、自然の味を生かす、五味・五色・五法を料理全体に取り入れることである。』
となります。
ちなみに精進料理では五葷(ごくん)を使うことも禁止されていました。五葷(ねぎ、にら、にんにく、らっきょう、のびる)は、辛味とにおいが煩悩(ぼんのう)を刺激するためといわれます。
各選択肢については、以下のとおりです。
× 鳥獣肉類は禁止されている動物食性品なので誤りです。
× 海藻類は植物性食品なので精進料理に使われますが、「たんぱく源」になるほどたんぱく質は含まれていません。
○ たんぱく質源には大豆製品を多用していました。
× 乳製品は禁止されている動物食性品なので誤りです。
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02
正解は3です。
大豆は「畑の肉」とも呼ばれるように、たんぱく質が豊富であるため、
肉や魚を使わない精進料理では、大豆製品を多く用いることで、たんぱく質を摂取しています。
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03
正解は、「大豆製品」です。
精進料理とはもともとは修行僧のための食事で、肉、魚介類などの『動物性食品』、また動物からとれる牛乳、バター、チーズなどの『乳製品』も使わないのが特徴です。
他にも、『五葷』(ごくん)といわれるニオイの強い香味野菜も使ってはいけません。
不正解です。
「鳥獣肉類」は“動物性食品”なので精進料理には使用できません。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
「海藻類」は植物性食品に含まれるので、精進料理に使用できます。
しかし、海藻類はたんぱく質源として主に使用されるほど、たんぱく質を多く含んでいません。
問題では『たんぱく質源』として使用される食材を問われているので、上記の選択肢は誤りです。
正解です。
「大豆製品」は植物性食品に含まれるので、精進料理に使用できます。
大豆は「畑の肉」と言われるほどたんぱく質を多く含んでいます。
精進料理では肉、魚介類の使用を禁止されているので、たんぱく質を摂取する際は大豆製品を多く使用していました。
したがって、上記の選択肢は正しいです。
不正解です。
「乳製品」は動物からとれる食品なので、精進料理では使用できません。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
精進料理で使用される調理法、作法は、料理人として知っておくべき基本の知識ですので、深く理解しておきましょう。
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