調理師の過去問
令和4年度
公衆衛生学 問1
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問題
調理師試験 令和4年度 公衆衛生学 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
生活習慣病に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
- 生活習慣病とは、長年にわたる生活習慣のゆがみの蓄積によって発症する疾病を総称するものである。
- 生活習慣病には、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧症などの慢性疾患は含まれない。
- 習慣的な食塩の過剰摂取は、高血圧症、脳血管疾患、虚血性心疾患、胃がんの発症と重症化に影響することがある。
- 糖尿病の発症予防には、過剰なエネルギー摂取を控えて肥満を改善し、習慣的に運動を行うと効果がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
生活習慣病は、名前の通り「生活習慣が原因で発症・重症化する疾患の総称」です。この問題は、生活習慣病の基礎的な知識さえあれば、ひとつだけ誤った内容が書かれていることにすぐ気付けると思います。では問題を見てみましょう。
問題のとおり、生活習慣病は「長年にわたる生活習慣のゆがみの蓄積によって発症する疾病」の総称です。書いてあることは正しいので「誤っているものを一つ選ぶ」には該当しません。ちなみに、長年の生活習慣が影響して発症することから、以前は「成人病」と呼ばれていました。
生活習慣病には「悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患、動脈硬化、脂質異常症、糖尿病、高血圧症」が含まれます。文章には「生活習慣病に含まれない。」と書いてあり、内容が誤っているので、こちらを選ぶのが正解になります。
書いてあることは正しいので「誤っているものを一つ選ぶ」には該当しません。習慣的な食塩の過剰摂取は血圧を上昇させ、高血圧症を招きます。また、高血圧症になると動脈に大きな負担がかかるため、脳血管疾患、虚血性心疾患が発症・重症化しやすくなります。そして、塩分は胃の粘膜を傷つけるため、過剰摂取すると胃がんの発症リスクが高まります。
書いてあることは正しいので「誤っているものを一つ選ぶ」には該当しません。糖尿病は、エネルギーの過剰摂取や運動不足、インスリンの分泌不足によって、血糖値が常に高い状態になってしまう病気です。糖尿病の発症を予防するには、日常的に規則正しい食生活、適度な運動を心がけて血糖値の上昇を抑える必要があります。
生活習慣病に関する問題は繰り返し出ています。生活習慣予防は調理師の役割でもあります。少なくとも、生活習慣病の種類、原因といった基礎的な知識はおさえておきましょう。
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02
正解は、「生活習慣病には、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧症などの慢性疾患は含まれない。」です。
不正解です。
生活習慣病は生活習慣が大きく関わる疾患です。
したがって上記の記述は正しいので、この選択肢は誤りです。
正解です。
生活習慣病には、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧などの慢性疾患は“含まれます”。
上記の記述では、「含まれない」と記述されています。
したがって上記の記述は誤りなので、この選択肢は正しいです。
不正解です。
習慣的な塩分の過剰摂取は、上記の疾患を引き起こし、重症化に影響することがあります。
したがって上記の記述は正しいので、この選択肢は誤りです。
不正解です。
糖尿病は、食べ過ぎや飲み過ぎを控えて、運動不足に気をつけると予防することができます。
したがって上記の記述は正しいので、この選択肢は誤りです。
生活習慣病に関する問題は出題率が高めなので、細かなところまで理解しておきましょう。
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03
生活習慣病とは、日常の生活習慣に起因する病気のことです。
食事、運動、休養ばかりでなく喫煙や飲酒なども深く関与する病気です。
ここで求められているのは誤ったものはどれか、です。
×
生活習慣病とは何かという問題です。
生活習慣病は生活習慣が深く関わる病気です。その習慣が原因で発症する病気のことを生活習慣病と言います。よってこの文章は正しいので、正解は×です。
〇
生活習慣病には食事、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣病関与します。
関連する病気として悪性新生物(がん)、心臓病、脳卒中、糖尿病,高血圧症、などがあります。
これらの病気は普段の生活習慣が深く関与し、多くは自覚症状のないまま進行していきます。
×
塩分はほどほどであればよいのですが、摂り過ぎは体に悪影響を及ぼします。
塩分の摂り過ぎは高血圧症、脳卒中、心臓病などを引き起こします。
×
糖尿病はインスリンというホルモンが不足し、作用が低下することで発症します。
高血糖の状態が慢性的に続き口渇、多飲、多尿、体重減少という症状が現れます。食べ過ぎや飲み過ぎを控え、運動不足に気をつけることで予防できます。
生活習慣病は日常生活の中の心がけで予防することができます。
食塩の過剰摂取を控える、エネルギー摂取量をコントロールする、運動不足に気を付けるなどの策を講じましょう。
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