調理師の過去問
令和4年度
調理理論 問14
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問題
調理師試験 令和4年度 調理理論 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
もち米の調理特性に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 1時間後の吸水率は、うるち米より低い。
- 強飯(こわめし)を蒸し器で蒸す場合には、振り水などで水分補給をする。
- 強飯を炊飯器で炊く場合には、吸水後容量の1.5倍の水を加えて炊く。
- 赤飯の場合には、乾燥あずき豆を米の上に直接加えて蒸す。
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この過去問の解説 (3件)
01
もち米の調理特性は、うるち米より水に溶けないアミロペクチンが多く含まれ、粘り気が出てもちもちとした食感が味わえます。
1時間後の吸水率は、もち米の方が高くなります。
もち米に含まれるアミロペクチンが水分を含むと膨張しやすい性質があるからです。
強飯(こわめし)を蒸し器で蒸す場合には、振り水などで水分補給をします。
もち米を蒸す場合は途中で、振り水を加えることで蒸し上がりの柔らかさを調節することができます。
強飯を炊飯器で炊く場合には、吸水後容量の8割程度の水量を加えて炊きます。
2時間以上水に浸したもち米は約30~40%吸水しており、通常の炊飯より少なめの水量です。
赤飯の場合には、乾燥あずき豆を水に浸し十分に吸水させてから加熱調理を行います。
尚、吸水は最低でも5~6時間浸水が必要で、完全に吸水するには16時間以上かかります。
もち米はでんぷん質にアミロースが含まれず、粘り気があるアミロペクチンのみで成分構成されています。
アミロペクチンは冷めても硬くなりにくく、美味しさが長続きする特性があります。
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02
正解は、「強飯(こわめし)を蒸し器で蒸す場合には、降り水などで水分補給をする。」です。
不正解です。
もち米の吸収率はうるち米より高いです。
吸収率は、お米のデンプン中の「アミロース」「アミロペクチン」の含有量によって変化します。
もち米:アミロペクチン100%
うるち米:アミロース20%、アミロペクチン80%
したがって、上記の選択肢は誤りです。
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アミロース:水分を吸収しにくく、炊き上がりの硬さや食感に影響を与える。(ゲル化能力が低い)
アミロペクチン:水分を保持し、炊き上がりの柔らかさや粘りに影響を与える。(ゲル化能力が高い)
正解です。
強飯を蒸し器で蒸す場合には、塩水などの水をふり、水分補給をします。
そのまま蒸すとお米の芯までふっくらと蒸せないので、蒸す途中で水を振ることで好みの硬さに仕上げることができます。
したがって、上記の選択肢は正しいです。
不正解です。
強飯を炊飯器で炊く場合には、吸水後容量の0.8倍の水量で炊きます。
強飯をふっくらと仕上げるコツは、もち米を浸水させずに、白米よりも少ない水量で炊くことです。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
赤飯の場合には、乾燥あずき豆ではなく茹で小豆を直接加えて蒸します。
あずき豆を最低でも5〜6時間浸水します。(完全に豆が吸水するには16時間以上必要です。)
あずき豆の3倍の水量で一晩吸水させると良いです。
しかし、今の小豆は流通が良いのでそこまで浸水する必要もありません。
昔の小豆は、何年も保管していたものを使用していたので吸水が必要不可欠でした。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
お米に関する問題は出題率が高いです。お米系の問題は押さえておいて損はないでしょう。
お米の調理は、お米の特性や種類を理解して、それに見合った方法で仕上げましょう。
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03
もち米はお餅やお赤飯を作るときに使うお米です。
アミロペクチンのみで構成され、うるち米にくらべ冷めても硬くなりにくくおいしさが長持ちします。
×
もち米の吸収率はうるち米より高いのがもち米の特徴です。
〇
こわ飯を蒸し器で蒸す際は途中塩水などの水をふります。
×
炊飯器で炊く場合もち米の容量と同量、重量の約1.2倍(約180ml)の水の量が必要です。
×
乾燥小豆ではなく茹で小豆を直接加えて蒸します。
お米の種類により扱い方、手の加え方が違います。
お米の特性をよく理解し覚えておきましょう。
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