調理師 過去問
令和5年度
問3 (公衆衛生学 問3)
問題文
中皮腫や肺がんの原因物質として、正しいものを一つ選びなさい。
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問題
調理師試験 令和5年度 問3(公衆衛生学 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
中皮腫や肺がんの原因物質として、正しいものを一つ選びなさい。
- カドミウム
- メチル(有機)水銀
- 二酸化硫黄
- アスベスト(石綿)
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では中皮腫、肺がん両方の原因となる物質を問われる問題です。各物質の特性と、何の原因になるか整理して正しいものを選択していきましょう。
中皮腫の原因にならない為、不正解です。
カドミウムは亜鉛と似た物質です。体内に腎臓に蓄積することで、人体に被害をもたらします。富山県で発生したイタイイタイ病の原因物質です。
中皮腫、肺がんの原因にならない為、不正解です。
メチル水銀は工場汚染水から魚などに蓄積し、それを食した人体に蓄積することで中毒症状がでます。熊本県で発生した水俣病の原因物質です。
中皮腫の原因にならない為、不正解です。
二酸化硫黄は。化石燃料の燃焼などで大量に排出される硫黄酸化物の一種であり、きちんとした処理を行わない排出ガスは大気汚染や環境問題の一因となります。三重県で発生した四日市ぜんそくの原因物質です。
中皮腫、肺がんの原因になる為、正解です。
アスベスト(石綿)は、1960年代の高度成長期に建築物の外壁に多く使用されていました。しかし、健康障害を起こす恐れがあることから、現在は規制対象となっています。中皮腫のアスベスト以外の原因としては、外的刺激、放射線などが検討されています。
中皮腫は、臓器の表面や、体壁の内側を覆う膜の表面にある、「中皮細胞」に由来する腫瘍です。
四大公害病を中心に病名と原因物質を整理して覚えておくと安心です。
ちなみに、四大公害病は「イタイイタイ病」「水俣病」「四日市ぜんそく」「新潟水俣病」です。
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02
この問題は、中皮腫や肺がんの原因物質に関する知識を問うもので、正しい原因物質とその物質の詳細を理解しているかがキーになります。
不正解です。
カドミウムは重金属の一種であり、長期間の曝露によって肺がんなどのリスク要因となり得ます。しかし、中皮腫の直接的な原因物質となる訳ではありません。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
メチル水銀は水俣病の原因物質として有名ですが、中皮腫や肺がんの原因物質ではありません。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
二酸化硫黄は、大気汚染物質の一つですが、中皮腫や肺がんの原因物質ではありません。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
正解です。
アスベストは、中皮腫や肺がんなどの呼吸器系疾患の主要な原因物質の一つです。特に、アスベスト曝露によって中皮腫や肺がんの発症リスクが高まります。
したがって、上記の選択肢は正しいです。
アスベストは吸入されると肺に深刻な影響を与える繊維状の物質で、中皮腫や肺がんなどの呼吸器系の疾患を引き起こす可能性があります。特に建設業や造船業などの労働者にリスクが高く、アスベストの取り扱いには注意が必要です。
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03
中皮腫や肺がんは、特定の有害物質への長期的な暴露によって引き起こされることがあります。
特に、石綿(アスベスト)はこれらの病気の主要な原因物質として広く知られています。各選択肢について解説します。
カドミウムは、主に腎臓や骨に影響を与える物質で、イタイイタイ病の原因物質として知られていますが、中皮腫や肺がんの主要な原因物質ではありません。
メチル水銀は、神経系に影響を与え、水俣病の原因物質として知られています。中皮腫や肺がんの直接的な原因にはなりません。
二酸化硫黄は、主に大気汚染物質として呼吸器系に悪影響を与える物質ですが、中皮腫や肺がんの直接の原因ではありません。
正しいです。 アスベスト(石綿)は、長期間吸引することにより、中皮腫や肺がんを引き起こすことが確認されている物質です。アスベストに関連する病気は、労働環境での長期的な暴露が主な原因であり、肺に微細な繊維が蓄積されることで、長年かけて病気が発症します。
中皮腫や肺がんの主要な原因物質はアスベスト(石綿)です。
労働環境での長期的なアスベスト暴露が、これらの病気を引き起こすリスクを高めるため、適切な対策が重要です。
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