調理師の過去問 令和5年度 栄養学 問1
この過去問の解説 (2件)
正解は「魚、肉、卵、大豆・大豆製品 ―― たんぱく質 ―― 筋肉や骨等を作る」です。
不正解です。
緑黄色野菜は脂肪を主要な栄養素として含んでいるわけではありません。
緑黄色野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれており、特にビタミンAやカロテノイドなどが注目されます。これらの栄養素は皮膚や粘膜の保護に役立ちます。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
正解です。
魚、肉、卵、大豆や大豆製品などは、たんぱく質が豊富に含まれています。
たんぱく質は体内の筋肉や骨、そして臓器などの組織を構成する主要な栄養素です。筋肉や骨の成長や修復、さらには免疫機能の維持に不可欠です。
したがって、上記の選択肢は正しいです。
不正解です。
淡色野菜や果物は、ビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは抗酸化作用を持ち、免疫機能を強化する働きがあります。
果物には天然の糖分が含れていますが、主なエネルギー源とはいえません。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
穀類やいも類は、主に炭水化物の供給源として知られていますが、カルシウムは豊富に含まれていません。
実際に、カルシウムは乳製品や緑黄色野菜、堅果類などの食品に多く含まれています。カルシウムは、骨や歯の形成と強化に重要な役割を果たし、神経伝達や筋肉収縮などの生理機能にも不可欠です。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
このような問題では、各基礎食品群の主な栄養素とその役割についての知識が必要となります。正しい栄養素との組み合わせを理解することで、バランスの取れた食事を実践することもできます。
「6つの基礎食品群」を見てみると、
魚、肉、卵、大豆・大豆製品 ―― たんぱく質 ―― 筋肉や骨等を作る
の組み合わせが正しいことが分かります。
ほかの3つは、組み合わせが正しくありません。
第1群 | たんぱく質 | 筋肉・血液・皮膚 などを作る | 肉、魚、卵、大豆、牛乳 ・乳製品など |
第2群 | カルシウムなどの 無機質(ミネラル) | 骨や歯を作る、 体の調子を整える | 牛乳・乳製品、海藻、小魚 |
第3群 | カロテンなど | 体の調子を整える、 皮膚や粘膜の保護 | 緑黄色野菜 |
第4群 | ビタミン・食物繊維 など | 体の調子を整える | 淡色野菜、果物、きのこ類 |
第5群 | 糖質 | エネルギー源 | 穀類、砂糖類、いも類 |
第6群 | 脂質 | エネルギー源 | 油脂類 |
主な食品の「緑黄色野菜」と主な働き「皮膚や粘膜の保護」の組み合わせは合っていますが、主な栄養素の「脂肪」が誤りです。
正しくは
緑黄色野菜 ――― カロテン ――― 皮膚や粘膜の保護
です。(第3群)
魚、肉、卵、大豆・大豆製品 ―― たんぱく質 ―― 筋肉や骨等を作る
で正解です。(第1群)
主な食品の「淡色野菜、果実類」と栄養素の「ビタミンC」の組み合わせは合っていますが、主な働きの「エネルギー源」が誤りです。
正しくは
淡色野菜、果実類 ――― ビタミンC ――― 体の調子を整える
です。(第4群)
淡色野菜、果実類やきのこ類には、ビタミンB群、ビタミンC、食物繊維などが豊富に含まれています。
これらの栄養素は体の調子を整える、体の抵抗力を高める、といった働きをします。
栄養素の「カルシウム」と主な働きの「骨・歯を作る」の組み合わせは合っていますが、主な食品の「穀類、いも類 」が誤りです。
正しくは
牛乳・乳製品、海藻、小魚 ――― カルシウム ――― 骨・歯を作る
です。(第2群)
無機質(主にカルシウム)を補給するため、牛乳・乳製品、海藻、小魚を積極的に食事に取り入れることが大切です。
「6つの基礎食品群」は、五大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・無機質」をどの食品から摂取できるかわかるよう、栄養素を多く含む食品を6つのグループに分けたものです。
食品、供給できる栄養素、栄養素のはたらきについては、正しい組み合わせを覚えておきましょう。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。