調理師の過去問 令和5年度 栄養学 問5
この過去問の解説 (2件)
正解は「飽和脂肪酸は、とりすぎると血中コレステロール濃度が上がる。」です。
不正解です。
不飽和脂肪酸を多く含む油脂は、常温で液体であることが一般的です。
これは、不飽和脂肪酸が分子間の相互作用を妨げ、油脂の流動性を高めるためです。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
飽和脂肪酸は不飽和脂肪酸よりも酸化しにくい性質を持っています。
これは、飽和脂肪酸の分子構造が不飽和脂肪酸よりも安定しているためです。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
飽和脂肪酸には必須脂肪酸が含まれていません。
必須脂肪酸は、人間の体内で合成されないため、食事から摂取する必要があります。
したがって、上記に選択肢は誤りです。
正解です。
飽和脂肪酸の摂取過多は、血中コレステロール濃度の上昇と関連しています。
過剰な飽和脂肪酸の摂取は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の増加につながり、動脈硬化や心血管疾患のリスクを高める可能性があります。
したがって、上記の選択肢は正しいです。
脂肪酸の種類と特性を理解するとスムーズに解けて良いでしょう。
「飽和脂肪酸は、とりすぎると血中コレステロール濃度が上がる。」が正しいです。
飽和脂肪酸は動物性脂肪に多く含まれていて、血中コレステロールを増加させるという特徴があります。
脂肪を構成する脂肪酸は大きく分けて「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があります。これらの違いを把握しておきましょう。
試験に出やすい特徴をまとめました。
飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 |
---|---|
二重結合がない | 二重結合がある |
動物性脂肪に含まれる (バター・ラード・牛脂・パーム油など) | 植物性脂肪・魚油に含まれる (オリーブ油・青魚・くるみなど) |
常温で個体 | 常温で液体 |
血中コレステロールを増加させる | 血中コレステロールを抑制する |
酸化しにくい | 酸化しやすい |
「常温で個体である。」が誤りです。正しくは「不飽和脂肪酸を多く含む油脂は、常温で液体である。」です。
不飽和脂肪酸を多く含む油脂は、植物性油脂・魚油に含まれ、固まりにくいので常温でも液体です。また、血中コレステロールを抑制する働きがあります。
誤りです。酸化されやすいのは不飽和脂肪酸のほうです。
不飽和脂肪酸は光(紫外線)、熱、空気に弱く、触れると酸化が促進してしまうので、保管や調理をする際はこれらを避ける必要があります。
誤りです。必須脂肪酸が含まれているのは不飽和脂肪酸のほうです。
不飽和脂肪酸には、体内で合成できない必須脂肪酸(リノール酸・リノレン酸・アラキドン酸)が含まれています。この3つの名前も覚えておきましょう。
正解です。飽和脂肪酸は、とりすぎると血中コレステロール濃度が上がります。
とりすぎると、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールが血中に増えてしまいます。
飽和脂肪酸は動物性脂肪に多く含まれ、固まりやすいので常温で固形になります。また、とり過ぎると血中コレステロール濃度が上がり、動脈硬化の原因につながります。
飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸に関する問題は出やすいので、それぞれの特徴の違いをしっかり覚えておきましょう。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。