調理師の過去問
令和5年度
食品衛生学 問6
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問題
調理師試験 令和5年度 食品衛生学 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
食品添加物に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 既存添加物は、長年使用されている合成の添加物である。
- 指定添加物は、厚生労働大臣が指定した天然の添加物である。
- 既存添加物の品目数は、指定添加物より多い。
- 栄養強化の目的で使用される添加物は、表示が免除される。
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この過去問の解説 (3件)
01
「栄養強化の目的で使用される添加物は、表示が免除される。」が正しいです。
栄養強化目的で使用される食品添加物にはビタミン類、アミノ酸類、ミネラル類などがありますが、栄養強化目的で使用される食品添加物は表示する必要がありません。
(特別用途食品及び機能性 表示食品を除く)
残りの3つは記述が正しくないので誤りです。食品添加物は、食品衛生法によってが次のように規定されています。
【指定添加物】
原則として厚生労働大臣が指定したものだけ
合成・天然の添加物が対象になっている
【既存添加物】
我が国において広く使用され、長い食経験があるもの
合成・天然の添加物が対象になっている
【天然香料】
動植物から得られる天然の香料
【一般飲食物添加物】
果汁、植物の色素など、食品として飲食できるもので、添加物の役割も果たすもの
誤りです。既存添加物は「天然」「合成」の両方が対象になっています。
誤りです。指定添加物も「天然」「合成」の両方が対象になっています。
誤りです。指定添加物のほうが品目数が多いです。
ちなみに、登録品目数は以下のとおりです。
既存添加物:357品目 (令和2年2月26日改正まで記載)
指定添加物:476品目 (令和6年3月1日改正まで記載)
参照:消費省庁
正解です。栄養強化の目的で使用される添加物は、表示が免除されています。
食品添加物には、指定添加物、既存添加物、天然香料、一般飲食物添加物があります。それぞれの特徴をおさえておきましょう。
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02
正解は、「栄養強化の目的で使用される添加物は、表示が免除される。」です。
不正解です。
既存添加物は、1975年以前に食品添加物として使用されていたものを指します。
これらは合成添加物や天然由来の添加物の両方が含まれます。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
指定添加物は、厚生労働大臣が指定したもので、天然物であるかどうかに関わりません。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
指定添加物の品目数は、既存添加物よりも多く、さまざまな食品や加工食品に使用されています。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
正解です。
栄養強化の目的で使用される添加物も、表示義務の対象外となります。
添加物は、製品の成分表や原材料表示に記載される必要があります。
したがって、上記の選択肢は正しいです。
既存添加物と指定添加物の定義や特徴を理解し、それぞれの違いを把握しておきましょう。
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03
食品衛生法では、食品添加物は食品の製造過程で、または食品の加工や保存の目的で食品に添加、混和などの方法によって使用するものと定義されています。各添加物の特徴を整理しておきましょう。
誤っている為、不正解です。
既存添加物は、天然添加物とも呼ばれています。 また、告示の備考に「第1号から第451号までに掲げる添加物には、化学的手段により元素又は化合物に分解反応以外の化学反応を起こさせて得られた物質は含まない」とあります。
誤っている為、不正解です。
指定添加物とは、厚生労働大臣が安全性と有効性を確認して指定した食品添加物12です。指定添加物は、化学的合成品や天然添加物など製造方法の違いに関わらず、指定添加物リストに収載されているものだけが使用できます。
誤っている為、不正解です。
既存添加物は357品目である一方、指定添加物は475品目あり、指定添加物の方が多いです。
正しいため、正解です。
食品に含まれる添加物については、栄養強化の目的で使用される添加物、加工助剤及びキャリーオーバーに該当する場合、添加物表示が免除されます。
食品添加物と言うと、体に良くないものを想像する方もいますが、栄養強化等役割を持つ食品添加物もあります。
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