調理師の過去問
令和5年度
食品衛生学 問7

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問題

調理師試験 令和5年度 食品衛生学 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

食物アレルギーに関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
  • アレルゲンとなるのは、炭水化物である。
  • 特定原材料は、アレルギー物質として表示が推奨されている。
  • アナフラキシーでは、短時間のうちに重篤な症状を生じる。
  • 鶏卵を含む食品は、表示が推奨されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

アナフラキシーでは、短時間のうちに重篤な症状を生じる。」が正しいです。

 

アナフラキシーアナフィラキシー)は、短時間で血圧低下や意識障害を伴う「アナフィラキシーショック」におちいり、死亡に至ることもあります。

 

 

試験に出やすいので、食物アレルギーについて以下にまとめました。照らし合わせてみると、残りの3つは記述が正しくないことが分かります。

 

食物アレルギーは、本来、身体にとって栄養になるはずの食物に対して過剰な免疫反応が起こり、じんましん、嘔吐、下痢、湿疹、アナフィラキシーなどの症状が起こることです。

 

その原因となる物質をアレルゲンといいます。

 

食物アレルギー患者がアレルゲンの摂取によってアレルギー症状を呈した場合には、命の危険に関わるほど重篤となることがあります。

 

そのため、食品表示法では、食物アレルギー患者の健康危害防止を目的として「特定原材料」を表示することを義務付けています。

 

【特定原材料】

卵、乳、小麦、そば、 落花生、くるみ、えび、かにの8品目

 

また、特定原材料に準ずるもの20品目あり、表示が推奨されています。

 

選択肢1. アレルゲンとなるのは、炭水化物である。

誤りです。炭水化物がアレルゲンになるというわけではありません。

 

食物でアレルゲンと特定されているのは以下の8+20品目です。

 

特定原材料(8品目)表示を義務

えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生(ピーナッツ) 

 

特定原材料に準ずるもの(20品目)表示を推奨

アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・マ カダミアナッツ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン

選択肢2. 特定原材料は、アレルギー物質として表示が推奨されている。

「推奨」が誤りです。特定原材料はアレルギー物質として表示が義務付けられています。

選択肢3. アナフラキシーでは、短時間のうちに重篤な症状を生じる。

正解です。アナフラキシーでは、短時間のうちに重篤な症状を生じます。

 

そのため食後にアナフィラキシー症状がみられたら、すぐ医療機関で治療を受ける必要があります。

選択肢4. 鶏卵を含む食品は、表示が推奨されている。

「推奨」が誤りです。鶏卵は「特定原材料」なので、表示が義務付けられています。

まとめ

食物アレルギーに関する問題は出やすいので、「特定原材料」「特定原材料に準ずるもの」「アナフィラキシー」の特徴をおさえておきましょう。

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02

アレルギー物質は特定原材料と特定原材料に準ずるものに分類されます。

 

特定原材料(8品目)表示を義務

えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生(ピーナッツ) 

 

特定原材料に準ずるもの(20品目)表示を推奨

アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウ イフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・マ カダミアナッツ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン

選択肢1. アレルゲンとなるのは、炭水化物である。

誤っている為、不正解です。

 

アレルゲンとなる特定原材料、特定原材料に準ずるものに炭水化物は含まれていません。

選択肢2. 特定原材料は、アレルギー物質として表示が推奨されている。

誤っている為、不正解です。

 

特定原材料は表示が義務付けられています。

選択肢3. アナフラキシーでは、短時間のうちに重篤な症状を生じる。

正しい為、正解です。

 

アナフラキシーはアレルゲンに触れることで発症し、細動脈の血管拡張や肺の細気管支の収縮、気管支痙攣(気管の収縮)を引き起こすことで重篤な症状を生じます。

選択肢4. 鶏卵を含む食品は、表示が推奨されている。

誤っている為、不正解です。

 

鶏卵は特定原材料に指定されている為、表示は義務になります。

まとめ

アレルギー表示は定められている28品目の他、個人で特有のアレルギーもあるので、表示に注目していきましょう。

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03

正解は、「特定原材料は、アレルギー物質として表示が推奨されている。」です。

選択肢1. アレルゲンとなるのは、炭水化物である。

不正解です。
 

アレルゲンとなるのは、たんぱく質です。炭水化物はアレルギーの原因とはなりません。

 

 

したがって、上記の選択肢は誤りです。

選択肢2. 特定原材料は、アレルギー物質として表示が推奨されている。

不正解です。

 

特定原材料とは、アレルギー物質を含む食品原材料のことです。食品業界では、特定原材料を表示することが義務付けられ、これには主要なアレルギーを引き起こす可能性のある原材料が含まれます。

 

これにより、アレルギーを持つ人々が食品を選ぶ際に安心して選べるようになります。

 

 

したがって、上記の選択肢は誤りです。

選択肢3. アナフラキシーでは、短時間のうちに重篤な症状を生じる。

正解です。


アナフラキシーは、急性のアレルギー反応の一種であり、通常は食品、昆虫の刺咬、薬物などのアレルゲンに暴露された後に起こります。

 

アナフラキシーは、皮膚の発疹、喉の腫れ、呼吸困難、血圧の低下などの症状を引き起こし、これらの症状が重篤になると呼吸不全や心肺停止などの命にかかわる状態に進行することがあります。アナフラキシーは緊急医療が必要な状態であり、速やかな治療が重要です。

 

 

したがって、上記の選択肢は正しいです。

選択肢4. 鶏卵を含む食品は、表示が推奨されている。

不正解です。
 

鶏卵は、食品アレルギーを持つ人々にとって重要な原因の一つですが、表示が推奨される特定原材料には含まれていますが、すべての食品に鶏卵が含まれているわけではありません。

 

 

したがって、上記の選択肢は誤りです。

まとめ

アレルギーの原因となる成分や症状、表示に関する規制など、基本的な知識を理解しておきましょう。

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