調理師の過去問
令和5年度
食品衛生学 問10
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問題
調理師試験 令和5年度 食品衛生学 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
ノロウイルスとそれによる食中毒に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 7月から10月頃にかけての夏季に、発生することが多い。
- ノロウイルスの不活化には、消毒用アルコールが最も有効である。
- 原因食品は、未加熱または加熱不十分の二枚貝(カキなど)に限られる。
- ヒトからヒトへの感染が起こる。
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この過去問の解説 (3件)
01
ノロウイルスは、ヒトからヒトへの感染で起こる。が正しいです。
「ヒトからヒトへの感染」は言い換えて「患者の糞便や吐物からの二次感染」などとも表現されています。
ほかの3つの選択肢は記述が正しくないので、そのことがわかれば消去法でも導き出せそうです。
誤りです。特に冬季にかけて発生することが多くなっています。
誤りです。ノロウイルスはアルコールでは不活性化できません。
ノロウイルスの不活性化には加熱、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。
アルコールは、ウイルスの表面にあるエンベローブという膜を破壊することでウイルスを不活性化します。
そのため、エンベローブを持つ一般的なウイルスにはアルコール消毒が有効です。一方、ノロウイルスはエンベローブを持たないので、アルコールを使ってもあまり意味がありません。
「限られる」の部分が誤りです。
ノロウイルスは、特にカキを含む二枚貝に含まれますが、ノロウイルスに汚染された水や食品からも感染します。
ノロウイルスはヒトからヒトへの感染を起こすウイルスなので正解です。
ノロウイルスはウイルスに汚染した食品を直接食べることで感染します。また、ウイルスに汚染した水や食品、調理器具、感染者の糞便や嘔吐物などを介して感染が広がります。
それは、感染者や調理従事者の手指、空気中に浮遊するウイルスのなどの二次感染によって起こっています。
つまり、ノロウイルスの食中毒はヒトからヒトへの感染によって起きているといえるのです。
ノロウイルスに関しては、皆さんが実務でも対策を徹底されていると思います。
もちろん調理師試験でもノロウイルスに関する問題は出題されやすいので、特徴をきちんと覚えておきましょう。
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02
ノロウイルスはもっとも一般的な胃腸炎の原因です。感染者の症状は、非血性下痢、嘔吐、胃痛が特徴です。
誤っている為、不正解です。
ノロウイルスは一年中発生しますが、特に冬に多く見られます。
誤っている為、不正解です。
ノロウイルスは塩素系漂白剤が最も有効で、消毒用アルコールに対しては耐性があります。
誤っている為、不正解です。
ノロウイルスはカキなどの二枚貝からの感染が有名ですが、その他食品、水からも感染します。
正しいため、正解です。
ノロウイルスは、感染者の排便や嘔吐によって排出され、その後食品や水を介して他の人に感染することが主な感染経路です。
ノロウイルスはここ最近、年中流行している食中毒ですが当初の特徴をとらえておきましょう。
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03
正解は、「ヒトからヒトへの感染が起こる。」です。
不正解です。
ノロウイルスによる感染は、一年中発生しますが、特に冬季に多く見られます。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
ノロウイルスは、消毒用アルコールに対しても比較的耐性があり、塩素系漂白剤が最も有効です。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
不正解です。
ノロウイルスは、生の二枚貝に感染することがありますが、その他の食品や水からも感染が広がります。
したがって、上記の選択肢は誤りです。
正解です。
ノロウイルスは、感染者の排便や嘔吐によって排出され、その後食品や水を介して他の人に感染することが主な感染経路です。
したがって、上記の選択肢は正しいです。
感染経路や季節的な特徴、感染防止のための対策などの理解が重要です。
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