調理師の過去問
令和5年度
食文化概論 問2
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問題
調理師試験 令和5年度 食文化概論 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
伝統的な日本の食文化において、明らかに違う東西の文化に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
- 醤油について、東は濃口、西は薄口である。
- ウナギの開き方について、東は腹開き、西は背開きである。
- 雑煮の餅について、東は角形、西は丸形である。
- 雑煮の汁について、東はすまし仕立て、西は味噌仕立て又はすまし仕立てである。
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この過去問の解説 (2件)
01
誤っているものを選ぶ問題なので
「ウナギの開き方について、東は腹開き、西は背開きである。」
が正解になります。
記述は東と西が逆になっています。正しくは、東は背開き、西は腹開きです。
生活や実務の経験上でご存知の知識も多いかと思いますが、東と西はさかさに間違えてしまうことがあるので注意が必要ですね。
記述のとおり、醤油は東で濃口しょうゆ、西で薄口しょうゆを用いる食文化があります。
濃口しょうゆは、色と香りが強いのが特徴です。
薄口しょうゆは、色が薄く、濃口しょうゆよりも塩分濃度が高いです。
一般的によく使われているのは濃口ですが、関西では素材の色や風味を生かす薄口しょうゆを使う習慣があるのです。
記述が誤っているので、こちらを選択するのが正解となります。
ウナギの開き方は、東が背開き、西が腹開きです。
記述のとおり、雑煮の餅は、東が角形、西が丸形です。
農林水産省によると、岐阜県のあたりが境界線となり、それより東は四角く切った角餅、西はまるめた丸餅が使われることが多いとされています。
記述のとおり、雑煮の汁は、東ですまし仕立て、西で味噌仕立て又はすまし仕立てが使われています。
明らかな東西の違いはそうですが、雑煮の種類は多様です。たとえば、県によっては、すましでも味噌でもない汁(小豆と砂糖)などもあります。
食文化は多様であり、必ずしも東西に分けられるわけではありませんが、伝統的な食文化の特徴はいつまでも忘れないようにしておきたいです。
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02
日本の食文化の中でも、西日本と東日本で分けられることがあります。問題の選択肢以外にもだし文化やみその違いなど、各地の特徴を覚えていきましょう。
正しいです。
一般的に売られている「濃口醤油」は東日本の文化です。一方「薄口醬油」は西日本の文化で塩分は薄口の方が高いです。
誤りです。
ウナギは東日本では調理効率の良いとされる背開き、西日本では「腹を割って話す」という意味からの腹開きが一般的です。
正しいです。
もともともちは丸形ですが、東日本ではもちをのすことと敵への勝利を重ねて縁起を担いだそうです。もちを焼く東日本、煮る西日本の文化もあります。
正しいです。
雑煮の汁に関しては都道府県ごとに異なるくらい特徴が出ます。東はしょうゆベースのすまし仕立て、西はみそ仕立てになります。
同じ料理でも東と西で異なる文化があります。地域性や天候、ゲン担ぎから始まった文化等様々な理由で個性がでています。
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