調理師 過去問
令和6年度
問12 (食品学 問2)

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問題

調理師試験 令和6年度 問12(食品学 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

こんにゃくいもに含まれる粘質物質として、正しいものを一つ選びなさい。
  • ガラクタン
  • ペクチン
  • ムチン
  • グルコマンナン

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題はこんにゃくの成分を答える問題です。主に粘質物質は何かを理解することが大事です。

選択肢1. ガラクタン

ガラクタン(ガラクトースを含む多糖類)は、寒天や一部の植物に含まれる粘質物質です。


 

選択肢2. ペクチン

ペクチンは、果物(リンゴや柑橘類など)の細胞壁に多く含まれる水溶性食物繊維です。

選択肢3. ムチン

ムチンは、動物性の粘質物質であり、納豆、オクラ、山芋などの食品にも含まれてます。

選択肢4. グルコマンナン

グルコマンナンは、こんにゃくいもに多く含まれる水溶性の食物繊維(多糖類)です。アルカリ処理を行うことでゲル化し、こんにゃくの弾力性を生み出す成分です。

まとめ

問題されている成分は似ているものが多いですが、一つ一つ理解しておくことが大事です。

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02

正解は、「グルコマンナン」です。

 

各選択肢については、以下のとおりです。

選択肢1. ガラクタン

ガラクタンは、さといもの粘性物質です。

選択肢2. ペクチン

ペクチンは、成熟果実に多く含まれています。

選択肢3. ムチン

ムチンは、オクラやさといもの粘性物質です。

選択肢4. グルコマンナン

正解です。

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03

正解は「グルコマンナン」です。

 

グルコマンナンは、こんにゃくいもに含まれる粘質物質で、水溶性食物繊維です。

 

グルコマンナンは水に溶けやすく、水分を含むと膨張して粘度の高いゲルになるのが特徴です。

 

この性質によって「こんにゃく」が作られています。そのためグルコマンナンは「コンニャクマンナン」とも呼ばれます。

 

では各選択肢をみていきましょう。

選択肢1. ガラクタン

誤りです。

 

ガラクタンは、里芋などに含まれる水溶性食物繊維で、里芋のぬめりのもとになる粘質物質です。

選択肢2. ペクチン

誤りです。

 

ペクチン果物などに含まれる食物繊維で、植物の細胞同士をつなぎ合わせる役割があります。

 

ゲル化を促進する作用があり、果物を煮詰めるとペクチンの作用で固まってジャムをつくることができます。

選択肢3. ムチン

誤りです。

 

ムチン動物から分泌される粘液に含まれる粘質物質です。

 

食品では、うなぎ、どじょうなどに含まれています。うなぎやどじょうがぬるぬるしているのは、体を覆う粘液にムチンが多く含まれているからです。

 

以前は山芋やオクラのネバネバ成分がムチンと呼ばれることもありました。ただし、ムチンは動物性の粘質物質を指すので、厳密には、山芋やオクラのネバネバ成分はムチンとは呼ばないようです。

選択肢4. グルコマンナン

正解です。こんにゃくいもに含まれる粘質物質として正しいのはグルコマンナンです。

 

なお、こんにゃくいもに含まれている時は水溶性食物繊維ですが、こんにゃくをつくる際に凝固剤を加えることで、不要性食物繊維に変わります。

まとめ

調理師試験ではこんにゃく×グルコマンナンの組み合わせで問題が出やすいので、グルコマンナンの名前と特徴を覚えておきましょう。

 

なお、食物繊維として水溶性か不溶性かを問われた場合、こんにゃく芋の場合は水溶性、こんにゃくの場合は不溶性であることに気を付けて解答したいです。

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