調理師 過去問
令和6年度
問24 (栄養学 問8)
問題文
高齢期の身体的特徴に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
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問題
調理師試験 令和6年度 問24(栄養学 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
高齢期の身体的特徴に関する記述について、誤っているものを一つ選びなさい。
- 咀しゃく力は、低下する。
- 胃酸分泌は、減少する。
- 塩味の閾値(いきち)は、低下する。
- 基礎代謝量(kcal/日)は、低下する。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、高齢期の身体的特徴について、誤っているものを選ぶものです。それぞれの問題文について解説します。
高齢になると歯の喪失や顎の筋力低下により、咀嚼力が低下します。
加齢に伴い、胃の分泌機能が低下し、胃酸の分泌量も減少することが多いです。
加齢に伴い、塩味の閾値は「上昇する」のが正しいです。若い頃よりも塩味を感じにくくなります。
高齢になると筋肉量が減少し、基礎代謝量も低下します。
高齢期の身体的特徴に対する問題について、何が低下するのかをまとめておくことが重要となります。
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02
“記述が誤っているもの”を選ぶ問題なので「塩味の閾値(いきち)は、低下する。」を選ぶのが正しいです。
味覚の閾値(いきち)とは、簡単に言うと「味に対する感度」「味の感じやすさ」を表し、閾値が高いほど感度が鈍い、味を感じにくい状態を示します。
高齢者は味覚が低下して味を感じにくくなるので「塩味の閾値は上昇する。」と表現するのが正しい、ということになります。
各選択肢についてもみてみましょう。
高齢者は咀しゃく力が低下します。 誤っているものを選ぶ問題なので、この選択肢は選びません。
咀(そ)しゃく力とは、ものを噛む力のことです。高齢者は歯の病気、唾液の分泌低下、筋力の衰えなどによって、噛む力が低下します。
高齢者は胃酸分泌が低下します。誤っているものを選ぶ問題なので、この選択肢は選びません。
高齢者は消化機能が低下して胃酸分泌が低下します。
高齢者の塩味の閾値は「低下」するのではなく「上昇」します。謝っているものを選ぶ問題なので、こちらの選択肢を選ぶのが正解となります。
「塩味の閾値が低い」とは、塩の量が少なくても塩味を感じることができる状態、「塩味の閾値が高い」とは、塩の量が多くないと塩味が感じられない状態を指します。
高齢者は味覚が低下するので、塩味の閾値は上昇します。
高齢は基礎代謝量が低下します。誤っているものを選ぶ問題なので、この選択肢は選びません。
基礎代謝量(kcal/日)は人が生きていく上で必要最低限のエネルギー消費量です。基礎代謝量は10代が最も多く、それ以降は加齢とともに低下していきます。
この問題は、ほかの3つの選択肢の記述が正しいことが分かりやすいので、誤っているものを選ぶのはそう難しくないでしょう。
高齢者は身体の機能が全体的に低下しますが、高齢者の味覚の閾値は低下ではなく上昇する点を間違えないようにしたいです。
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