調理師 過去問
令和6年度
問26 (食品衛生学 問1)
問題文
微生物に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
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問題
調理師試験 令和6年度 問26(食品衛生学 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
微生物に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 微生物が増殖するための三条件とは、栄養素、湿度、温度である。
- ウイルスは、リケッチアよりも大きい。
- アフラトキシンは、かびの産生する毒素である。
- サルモネラ属菌は、球菌である。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、微生物に関する正しい記述を選ぶものです。それぞれの問題について解説します。
正しくは「栄養素、温度、水分」です。湿度ではなく水分の存在が微生物の増殖に重要です。
ウイルスはリケッチアよりも小さいです。リケッチアは細菌の一種であり、ウイルスより大きく、自分で増殖する能力を持ちます。
アフラトキシンは「カビ毒(マイコトキシン)」の一種で、特にアスペルギルス属のカビが産生します。強い発がん性を持ち、ピーナッツやトウモロコシなどの農産物に汚染されることがあります。
サルモネラ属菌は「桿菌(棒状の形)」であり、球菌ではありません。
微視物の基礎知識、それぞれの特徴を理解しまとめておくことが重要です。
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02
正解は、「アフラトキシンは、かびの産生する毒素である。」です。
各選択肢については、以下のとおりです。
誤りです。
微生物が増殖するための三条件とは、栄養素、水分、温度です。
誤りです。
ウイルス→0.1um
リッチケア→1-4um
リッチケアの方が大きいです。
正解です。
誤りです。
サルモネラ属菌は、桿菌です。
球菌は黄色ブドウ球菌です。
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03
正解は 「アフラトキシンは、かびの産生する毒素である。」 です。
かびが産生する毒素(かび毒)はいくつかあり、代表的なかび毒にアフラトキシンがあります。
調理師試験では同じようなパターンの問題でアフラトキシンが出やすいので、アフラトキシン=かびの産生する毒素(かび毒)ということを覚えておきましょう。
では、各選択肢もみていきましょう。
誤りです。 「湿度」が正しくありません。
湿度が高い環境でも微生物は増殖しますが、正しい三条件は「栄養素、水分、温度」です。
誤りです。リケッチアはウイルスより大きいです。
「リケッチア」は細菌の一種に分類される微生物の総称で、細菌の中では小さめです。(一般的な細菌>リケッチア>ウイルス)
ダニ, シラミ,ノミなどを介して感染する特徴があり、発しんチフス、つつが虫病などの感染症の原因となっています。
そのとおり、アフラトキシンは、かびの産生する毒素の名称です。
かびの産生する毒素(かび毒)はいくつかあり、かび毒を総称して「マイコトキシン」といいます。(マイコトキシンも調理師試験に出てきます。)
そして、かび毒の代表的なものに、穀類、ピーナッツ、とうもろこしなどのかびに産生するアフラトキシンがあり、アフラトキシンは強い発がん性を持つことが知られています。
誤りです。サルモネラ属菌は桿菌(かんきん)です。
桿菌、球菌は細菌を形で分けた場合の呼び方で、棒状の細菌は「桿菌」と球状の細菌は「球菌」に分類されます。
なお、球菌の代表的なものには「黄色ブドウ球菌」があります。
「アフラトキシンはかびが産生する毒素」「サルモネラ菌は球菌ではなく桿菌」は試験に出やすいので覚えておきましょう。覚えておけば、今回と同じような問題が出た場合に迷うことなく解くことができると思います。
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