調理師 過去問
令和6年度
問29 (食品衛生学 問4)
問題文
食物から感染する寄生虫とその感染源の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
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問題
調理師試験 令和6年度 問29(食品衛生学 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
食物から感染する寄生虫とその感染源の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
- 肝吸虫 ――― 食肉類
- クドア・セプテンプンクタータ ――― 海水魚
- クリプトスポリジウム ――― 淡水魚
- トキソプラズマ ――― 野菜類
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は 「食物から感染する寄生虫とその感染源の組み合わせとして、正しいものを選ぶ」ものです。それぞれの関係について解説します。
肝吸虫は淡水魚(特にコイやフナなど)を感染源とします。食肉類では感染しないです。
クドア・セプテンプンクターターは、ヒラメなどの海水魚を感染源とする寄生虫です。食後数時間で嘔吐・下痢を起こすが、加熱や冷凍で無害化できます。
クリプトスポリジウムは、水道水や井戸水などを介して感染する原虫です。淡水魚は主な感染源ではないです。
トキソプラズマはネコの糞や加熱不十分な肉類(特に豚肉や羊肉)を介して感染します。野菜が感染源となることはほぼないです。
寄生虫の種類、特徴を十分に理解し、その食品に関係することをまとめておくことが重要です。
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02
正しい組み合わせは 「クドア・セプテンプンクタータ ー 海水魚」 です。
クドア・セプテンプンクタータ(クドア)はひらめに感染する寄生虫という特徴があり、調理師試験では、クドア・セプテンプンクタータ(クドア)の感染源について問われる問題が出やすいです。
調理師試験対策として、クドアときたらひらめ、ひらめときたらクドアと覚えておきましょう。
では各選択肢もみてみましょう。
誤りです。肝吸虫の感染源は淡水魚です。
そのとおり、クドア・セプテンプンクタータは海水魚を感染源とする寄生虫です。
ひらめの生食で食中毒が起こっています。今回は「海水魚」という選択肢でしたが、ひらめも海水魚なのでこちらの選択肢を選びます。
誤りです。クリプトスポリジウムは汚染された水が感染源です。
国内ではほとんど食中毒は起こっていませんが、クリプトスポリジウムに汚染された水道水の使用による食中毒事故、海外での生水や生モノの摂取による食中毒が確認されています。
誤りです。トキソプラズマは食品では肉類、それ以外では猫の糞便などが感染源となっています。
食品では豚肉や羊肉、生ハムなど加熱が不十分なもので感染のリスクが高まるとされます。
また、妊娠初期の妊婦が初めて感染すると流産や死産となるリスクが高くなるので、妊娠中の方は注意する必要があるとされています。(試験に出ています。)
寄生虫とその感染源の組み合わせの問題では、
クドア・セプテンプンクタータ …ひらめ(海水魚)
ルコシスティス・フェアリー…馬肉
エキノコック…きつね
トキソプラズマ…豚肉
が出やすいです。このあたりの組み合わせを覚えておけば、同じような問題が出た時に迷わず解けるかと思います。
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03
正解は「クドア・セプテンプンクタータ ――― 海水魚」です。
各選択肢については、以下のとおりです。
誤りです。
肝吸虫は、フナやコイなどの淡水魚の生食によって感染します。
正解です。
クドア・セプテンプンクタータは海水魚(ヒラメ)の生食によって感染します。
誤りです。
クリプトスポリジウムは、オーシストに汚染した飲料水・生野菜から感染します。
誤りです。
トキソプラズマは、ブタの生食やネコの糞によって感染します。
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