調理師 過去問
令和6年度
問42 (調理理論 問2)
問題文
野菜・果実類とそのアク(不味成分)を取り除く調理法の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
調理師試験 令和6年度 問42(調理理論 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
野菜・果実類とそのアク(不味成分)を取り除く調理法の組み合わせとして、正しいものを一つ選びなさい。
- 渋がき ――― 皮をむき水で洗う
- たけのこ ――― 米ぬか入りの水でゆでる
- わらび ――― 酢水でゆでる
- ほうれんそう ――― 電子レンジで加熱する
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
正解は、「たけのこ ――― 米ぬか入りの水でゆでる」です。
各選択肢については、以下のとおりです。
誤りです。
渋がきは、お湯に30分ほど漬けて、その後冷水で冷やすと渋みがなくなります。
正解です。
誤りです。
わらびは、重曹入りのお湯に漬けてアク抜きをします。
酢水でゆでるのは、ごぼう・れんこんです。
誤りです。
ほうれん草は、沸騰した水で茹でます。
参考になった数18
この解説の修正を提案する
02
この問題は 「野菜・果実類のアク(不味成分)を取り除く方法」 に関するものです。それぞれの問題文を解説します。
渋柿の渋み(タンニン)を取り除く方法としては、焼酎を塗る・炭酸ガス処理・干す(干し柿にする)などが一般的です。
たけのこにはシュウ酸やホモゲンチジン酸が含まれており、えぐみの原因となります。米ぬか入りの水でゆでることで、えぐみを抑え、アクを抜くことができます。
わらびのアク抜きには「重曹(アルカリ性)」を使うのが適しています。酢水(酸性)ではアクが抜けにくいです。
ほうれんそうのアク(シュウ酸)を抜くには「茹でる」のが基本です。シュウ酸は水に溶けるため、茹でてから水にさらすことでアク抜きができます。電子レンジ加熱では水にさらす工程がなく、アクが残りやすいです。
食品の下処理の方法を理解することが大切です。特にたけのこの処理の仕方は一般的なので覚えておくことが重要です。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
03
正解は 「たけのこ ― 米ぬか入りの水でゆでる」 です。
過去の問題でも、たけのこのアク抜きといえば「米ぬか入りの水でゆでる」が繰り返し出てきています。確実に覚えていれば、迷わずに解けそうです。
では、各選択肢をみていきましょう。
誤りです。渋がきは皮をむいて洗っただけでは渋みは抜けません。
渋がきは、温湯かアルコールにしばらく浸漬する、干す、といった方法で渋抜きをするのが一般的です。
そのとおり、たけのこは米ぬか入りの水でゆでます。
たけのこは「えぐみ」のもとになるシュウ酸が多く含まれているので、調理する前にゆでてアク抜きをします。その際、水に米ぬかを入れてゆでることでえぐみが抜けやすくなります。
誤りです。わらびは重曹でゆでるのが正しいです。
わらび、ぜんまいは、ゆでる時に重曹を加えるとアクが抜け、繊維も柔らかくなるので、おいしく食べられるようになります。
なお、酢水でゆでたほうがよいのは、レンコンやゴボウなどです。アクで褐変するのを防ぎ、白くきれいな色にゆで上がります。
誤りです。ほうれん草を電子レンジで加熱しただけはアクは抜けません。
ほうれん草はアクのもとになるシュウ酸が多く含まれているので、アク抜きをしないとえぐみが強く感じてしまいます。
シュウ酸を抜くためには、鍋でゆでこぼして水にさらすのが効果的です。シュウ酸は水に溶けやすいので、ほうれんそうをゆでることでシュウ酸が流出しやすくなります。
たけのこは、お店の青果売り場に並ぶときに米ぬかの入った袋が一緒に置いてあることも多く、米ぬかを使うことは割と有名です。
野菜や果物のアク抜きは調理に欠かせない下処理なので、確実におさえておきたいです。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題(問41)へ
令和6年度 問題一覧
次の問題(問43)へ