技術士の過去問
平成30年度(2018年)
適性科目 問36
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問題
技術士 第一次試験 平成30年度(2018年) 適性科目 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
ものづくりに携わる技術者にとって、知的財産を理解することは非常に大事なことである。知的財産の特徴の1つとして、「もの」とは異なり「財産的価値を有する情報」であることが挙げられる。情報は、容易に模倣されるという特質を持っており、しかも利用されることにより消費されるということがないため、多くの者が同時に利用することができる。こうしたことから知的財産権制度は、創作者の権利を保護するため、元来自由利用できる情報を、社会が必要とする限度で制限する制度ということができる。
次に示す( ア )~( ケ )のうち、知的財産権に含まれないものの数はどれか。
( ア )特許権(「発明」を保護)
( イ )実用新案権(物品の形状等の考案を保護)
( ウ )意匠権(物品のデザインを保護)
( エ )著作権(文芸、学術、美術、音楽、プログラム等の精神的作品を保護)
( オ )回路配置利用権(半導体集積回路の回路配置の利用を保護)
( カ )育成者権(植物の新品種を保護)
( キ )営業秘密(ノウハウや顧客リストの盗用など不正競争行為を規制)
( ク )商標権(商品・サービスに使用するマークを保護)
( ケ )商号(商号を保護)
次に示す( ア )~( ケ )のうち、知的財産権に含まれないものの数はどれか。
( ア )特許権(「発明」を保護)
( イ )実用新案権(物品の形状等の考案を保護)
( ウ )意匠権(物品のデザインを保護)
( エ )著作権(文芸、学術、美術、音楽、プログラム等の精神的作品を保護)
( オ )回路配置利用権(半導体集積回路の回路配置の利用を保護)
( カ )育成者権(植物の新品種を保護)
( キ )営業秘密(ノウハウや顧客リストの盗用など不正競争行為を規制)
( ク )商標権(商品・サービスに使用するマークを保護)
( ケ )商号(商号を保護)
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この過去問の解説 (4件)
01
( ア )特許権 →含まれます
( イ )実用新案権 →含まれます
( ウ )意匠権 →含まれます
( エ )著作権 →含まれます
( オ )回路配置利用権 →含まれます
( カ )育成者権 →含まれます
( キ )営業秘密 →含まれます
( ク )商標権 →含まれます
( ケ )商号 →含まれます
よって、すべて知的財産権に含まれるので、1が正解です。
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02
知的財産権に関する正誤問題です。
知的財産権の種類は以下の通りです。
●知的創造物についての権利等
特許権(特許法)
・「発明」を保護
・出願から20年(一部25年に延長)
実用新案権(実用新案法)
・物品の形状等の考案を保護
・出願から10年
意匠権(意匠法)
・物品、建築物、画像のデザインを保護
・出願から25年
著作権(著作権法)
・文芸、学術、美術、音楽、プログラム等の精神的作品を保護
・死後70年(法人は公表後70年、映画は公開後70年)
回路配置利用権(半導体集積回路の回路配置に関する法律)
・半導体集積回路の回路配置の利用を保護
・登録から10年
育成者権(種苗法)
・植物の新品種を保護
・登録から25年(樹木30年)
営業秘密(不正競争防止法)
・ノウハウや顧客リストの盗用など不正競争行為を規制
●営業上の標識についての権利等
商標権(商標法)
・商品・サービスに使用するマークを保護
・登録から10年(更新あり)
商号(商法)
・商号を保護
商品等表示(不正競争防止法)
・周知・著名な商標等の不正使用を規制
地理的表示(GI)
・品質、社会的評価その他の確立した特性が産地と結びついている産品の名称を保護
したがって、知的財産権に含まれないものの数は0となり、1が正解となります。
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03
<正解>1
[解説]
知的財産権に含まれないものの数を選択する問題です。
知的財産権は知的財産基本法において、
「特許権、実用新案権、育成者権、意匠権、著作権、商標権その他の知的財産に関して
法令により定められた権利又は法律上保護される利益に係る権利をいう。」
とされています。
このことから、(ア)から(ケ)うち
(ア)(イ)(ウ)(エ)(カ)(ク)が知的財産権に含まれることとなります。
また、
(オ)回路配置利用権は、半導体回路配置保護法
(キ)営業秘密は、不正競争防止法
(ケ)商号は、商法
により、知的財産権として保護されます。
よって、(ア)から(ケ)のいずれも知的財産権に含まれるため、
知的財産権に含まれないものの数は「0」となり、正解は1となります。
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04
知的財産権に関する正誤問題です。
知的財産とは、発明、考案、植物の新品種、意匠、著作物その他の人間の創造的活動により生み出されるもの。商標、商号その他事業活動に用いられる商品又は役務を表示するもの及び営業秘密その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の情報。と定義されています。
よって、問題文の候補は下記の通り全て知的財産権に含まれます。
( ア )特許権 →含まれます
( イ )実用新案権 →含まれます
( ウ )意匠権 →含まれます
( エ )著作権 →含まれます
( オ )回路配置利用権 →含まれます
( カ )育成者権 →含まれます
( キ )営業秘密 →含まれます
( ク )商標権 →含まれます
( ケ )商号 →含まれます
知的財産権に該当しないものは無いため、正解は1です。
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