調理師の過去問
平成27年度
栄養学 問23

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問題

調理師試験 平成27年度 栄養学 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

甲状腺に多く含まれるミネラルとして、正しいものを一つ選びなさい。
  • ヨウ素
  • マグネシウム
  • リン

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この過去問の解説 (5件)

01

正解は2です。

順番に多く存在する場所を解説していきます。

①鉄
 鉄分の70%はヘム鉄としてヘモグロビン(赤血球内のタンパク質)に存在しています。

②ヨウ素
 ヨウ素はヨードと呼ばれることもあります。ヨウ素はそのほとんどが甲状腺に存在しています。

③マグネシウム
 骨というとカルシウムが思い付きますが、骨を形成するためにはカルシウムと対となるのがマグネシウムです。マグネシウム全体の50%が骨に存在しています。

④リン
 リンはカルシウムやマグネシウムと結合しリン酸カルシウム・リン酸マグネシウムとして、その80%が骨に存在しています。

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02

正解は「2」です。

ヨウ素は、「甲状腺ホルモン」を作るミネラルで、魚介類や海藻類に多く含まれています。

1…「鉄」は、ベモグロビン(赤血球中)に多く存在します。(約70%)
  鉄は、小魚やレバーに多く含まれています。

3…「マグネシウム」は、体液をアルカリ性に保とうとする働きがあり、主に骨に存在します。(約66%)
  マグネシウムは、小魚・カキ・納豆などに多く含まれています。

4…「リン」は、カルシウムと結合して、骨や歯に多く存在します。(約80%)
  リンは、加工食品の添加物などに多く含まれています。

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03

正解は 2 です。

 甲状腺とは、喉の奥、喉ぼとけの下のほうにある器官です。ホルモンを血液中に分泌し、正常な代謝を管理する大切な器官です。またこのホルモンを甲状腺ホルモンといいます。
 ヨウ素とは、日本人には大変なじみのあるミネラルで、海藻類に多く含まれますので、日本人に欠乏症は少なく、むしろ過剰摂取を注意喚起されています。
 このヨウ素が甲状腺ホルモンの主成分であり、体内のヨウ素の殆どが甲状腺にあります。

 ヨウ素が不足した場合、甲状腺ホルモンの分泌が減るため、甲状腺の機能を高めようと甲状腺を大きくしようとするため、甲状腺肥大や甲状腺腫を引き起こして今います。また、上記で説明したように、代謝を管理していますので、新陳代謝の悪化や体力低下、成長障害や精神発達の遅れなどが起こります。
 またヨウ素の慢性的な過剰摂取をした場合、今度は大量のヨウ素を処理するためにやはり甲状腺肥大や甲状腺腫、甲状腺機能低下症などが起こります。

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04

体内に含まれる主なミネラルに関する記述は以下の通りです。

 カルシウム:約99%が骨と歯に含まれ、残りは体液や血液中に存在

 リン:約85%がカルシウムと結合し骨と歯に含まれ、残りは細胞内外に存在 (4 ×)

 カリウム:約98%が細胞内液、残りは細胞外液に含まれる

 ナトリウム:約50%が細胞外液に、約40%が骨に、約10%が細胞内液に存在する

 マグネシウム:約60%が骨に、残りは筋肉や脳、神経、血液中に存在する (3 ×)

 鉄:約60~70%が血液中のヘモグロビンに、約10%が筋肉に存在し、残りは肝臓、脾臓、骨髄に貯蔵されている (1 ×)

 亜鉛:主に歯、骨、肝臓、腎臓、筋肉に含まれる

 銅:約50%が骨、骨格筋、血液に、約10%が肝臓に存在する

 マンガン:肝臓や膵臓に存在する

 ヨウ素:ほとんどが甲状腺に存在する (2 〇)

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05

正解は2です。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの成分で、体内のヨウ素のほとんどが甲状腺内に存在しています。

1.体内の鉄の約70%が血液中の赤血球をつくっているヘモグロビンの成分で、約25%は肝臓などに貯蔵されています。
3.体内のマグネシウムの約70%は骨や歯に存在します。他にも臓器や筋肉中にも含まれます。
4.体内のリンの約80%はカルシウムやマグネシウムと結合し、骨や歯に存在しています。他にも筋肉・脳・神経などに存在しています。

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